北越急行が2018年に発表したほくほく線の運賃を改定する際のプレスリリースにて、「利用者サービスの向上策」として「トイレ付車両の早期導入」を検討していることが記載されており、当時の計画だと平成36~41年度(実際の令和6~11年度、西暦2024〜2029年度)に全車両を更新する計画であることが明らかとなっていました。
結局現在に至るまで動きがないため、計画が中止または延期となったものと推測されますが、果たしてどうなったのでしょうか?
https://www.hokuhoku.co.jp/press/20180529.pdf
コメント
はくたか号が残した内部留保が、2024年時点で約80億円あります。とはいえ、社長ですら「極めて厳しい決算」と発言しているほどですから、既存の車両を延命し、新型車両の導入を先送りするという方針になったのでしょう。先送りしたところでいずれは置き換えの必要が出てくることには変わりないのですが…
参考:https://www.joetsu.ne.jp/255001
端的に言えば“それどころではない“という状況でしょうか。
北越急行はコロナ禍以後、急速に経営状況が悪化していることからトキ鉄との統合なども含めた再構築が取り沙汰されるような状況であり、それに関して一定の方向性が示されるまで大きな投資は難しいものと思われます。
将来的には一部区間が長岡〜上越妙高の高速化構想に組み入れられる可能性こそあるものの、構想が具現化するまでまだ相当な時間がかかるとみられ、その間現状の設備をそのまま維持することも難しいでしょうから、新車の前に電化設備の撤去も含めた設備のスリム化による固定費削減の検討も避けられないところでしょうか。