2017年に京急1000形で初めて車体更新、及び8連で初めて機器更新を行った1001編成。
同編成は機器更新後2023年まで長らくの間、泉岳寺駅への入線や都営浅草線・京成線・北総線への直通運用に充当されず、京急線品川以南で運用されていました。
また、その後機器更新された他の8連は東洋IGBTとなっているのに対し、1001編成は機器更新車としては唯一三菱SiCとなっています。
先述の事例から1001編成のVVVFが直通先と相性が悪かった可能性が考えられますが、その詳細はどのようなものだったのか、また2023年に直通運用を再開した経緯はどのようなものだったのでしょうか?

京急1001編成が都営浅草線・京成線直通運用へ充当
本日、京急1000形1001編成が73H運用へ充当され、都営浅草線・京成線への直通運用に入っています。同編成は2017年に行われた機器更新後以降京急線品川以南の限定運用となっていましたが、7月31日に泉岳寺入線運用への充当が確認されていまし

京急新1000形1001編成が泉岳寺入線運用に復帰
2017年の更新時から品川以南限定運用となっていた新1000形1001編成ですが、7月31日より泉岳寺入線運用に復帰しました。なお、7月27日までに限定運用のテプラが剥がされていたことが確認されています。7/31 2261H 1001- 泉



コメント
考えられるのが浅草線のデジタル無線化関係ですかね。
https://4gousya.net/forums/post/%E9%83%BD%E5%96%B6%E7%B7%9A%E5%88%97%E8%BB%8A%E7%84%A1%E7%B7%9A%E8%A3%85%E7%BD%AE%E3%81%AE%E5%AE%8C%E5%85%A8%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E5%8C%96%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%8C%E5%85%A5%E6%9C%AD
こちらに2023年にデジタル無線関係の入札が行われるとあるので、そろそろ対応工事が終わったので入線が許可された(つまり、SiCが地下鉄線内のIRアナログ無線に何らかの干渉をしていた)という可能性がありますね。
試運転をしたかは目撃情報とかも無くわかりませんが、恐らくは誘導障害が起きることを懸念して自社線のみに留めたのだと思います。
浅草線内で発生した場合京成や北総にも大きな影響が出てしまいますし。
誘導障害ですかね。
泉岳寺にさえ入れないとなるとその可能性が高いですし。
補足として、一応その後の更新車が2100で実績のある東洋IGBTだったので、
1000形アルミ車に適応しにくかった可能性もあり得るかと思いますが…。
無線や信号等の誘導障害もそうですが、
他社線への直通に際しては、直通車両の共通化(車体寸法・搭載機器・扉の枚数・等)を行い、車両故障等が直通先で起きた場合でも即座に対応出来るするのが通例となっています
京急1001Fは、搭載機器が他の京急1000形や600形等と違い1編成だけの三菱Sic製機器となっている為、直通先の会社から直通乗入れ事態を断られていた可能性が考えられます
それと似た事例で、京急1800形や1890形も全車両電動車・4両編成を2編成連結しての運用となり、連結箇所で微妙に扉間にズレがしょうじる等、直通先のホームドア等々に適さない等の理由から、直通停止になっている事例もあるほどです
直通には会社間での様々な制約の中で、色々と擦り合わせを行っており、一概に誘導障害だけが原因ではないのではないでしょうか