公開されている横浜市交通局の2024年度事業計画から、ブルーラインでは4000形2次車導入・3000S・N形の置き換えや、3000R形の機器更新・3000N形電気品更新完了時期の変更が、グリーンラインでは10000形2次車の機器更新が、それぞれ明らかとなりました。
特に3000S形は初めて車両更新に関する情報が出たことになりますが、横浜市営地下鉄の今後の車両動向はどのように考察できるでしょうか。
横浜市 2027年度から4000形2次車導入 等(N・S形置き換え)
横浜市交通局が4000形2次車の導入、3000R形機器更新、10000形(2次車)機器更新などを計画していることが、2024年度の事業計画より明らかになりました。4000形2次車、2027年度に1編成、2028年度から2030年度に各4編成
コメント
元々は車両更新の話も出ていたとはいえ、ブルーライン3000N形は電気品更新からかなり短期間での置き換えとなりそうです。
とはいえ手を加えているので、4000形2次車がまず置き換える車両は3000S形で、その後に3000N形を置き換えていく流れが想像できます。
横浜市営地下鉄4000形2次車の導入を発表しましたが、3000R形の機器更新とリニューアルで三菱SiCになるでしょうか。
3000S形は一部に2000形からの流用品が含まれているため(とは言っても台車と転落防止幌くらいですが)先に置き換えられる可能性が高そうです。
3000N形をRやSのようにLCD化しなかったのはこの置き換えが関係してそうです。
ただ、ここに来てR(とV)だけを残す決断をしたこと、Sを置き換えることにしたのは意外でした。
「3000N形電気品更新」ですが、案内表示装置などは更新された一方で、VVVFやSIVなどは更新されたといった情報は現状ありません。装置そのものではなく、一部部品の更新を指していたのであればそれまでもないですが、仮に装置そのものの更新を予定している場合、数年で置き換えられえることになります。そのまま装置を貴金属として売却するのは想定しにくく、部品流用を考えている可能性はあると思います。
さすがにN型(2次車)置き換え⇒N型の台車をS型に流用、はしないですかね。台車の保守を考えると、AとSがS型ミンデン式、N・R・Vがモノリンク式なので、N型の台車をS型に回すというのは一応合理的ではあるのですが。
長文失礼します。
以前、上永谷検車区の公開イベント(有料バスツアーの申し込み者限定)で現業の方から聞いた話ですが、N形とR形&S形ではTIMSのような統合システムの有無が違いであると仰っていました。
(R形[とS形]がE231系で、N形は209系といった感じだそうです)
そのため、これを機に機能面を統一したいこと、N形の更新がLCDの非設置やゆずりあいシートのみスタンションポール設置など簡素だったこと、新百合ヶ丘への延伸計画もあることなどから今回の計画は妥当な線かなと思いました。
また、S形は踏面式のブレーキシステムだそうで、運転士からの評判があまり良くないとも仰っていました。
おそらくN形については更新対象となる「電気品」の範囲を縮小したのかもしれませんね。車齢から考えればもう2024年の時点で置き換えが開始されても不思議ではありませんから、今更VVVF装置等を更新しても無駄になってしまう、という判断でしょう。