22日、JR西日本は新型の事業用車とバラスト散布車を導入すると発表しました。
前者は電気式気動車で、回送列車の牽引等でも使用されることから、今回導入される車両の運用はJR東日本のGV-E197系と類似するものとみられます。
現在使用されている国鉄時代に製造された機関車や貨車が更新時期を迎えていることから導入が決定したようですが、その機関車や貨車の代替スケジュールはどのようになるのでしょうか?

JR西バラスト散布用事業用車を新製
本日、JR西日本は、バラスト散布用事業用車をとして、牽引車を8両(嵯峨野観光鉄道用機関車の予備を兼用)、バラスト散布車を4連3本、それぞれ新製することを発表しました。牽引車はハイブリッド気動車となり、回送列車の牽引でも使用します。2027年
コメント
機関車の一部とホッパ車を解体するのみに留まると予想します。
レール輸送や南海宛の甲種輸送·変圧器輸送等は本系列で代替できないと思われるので、ある程度の機関車は残す必要があります。
いずれレール輸送対応の車両も新造されるでしょうし変圧器輸送など電気式気動車では無理な分はJR貨物に委託するという形になるでしょう
梅小路ややまぐち用にEF65とDE10を1〜2両ずつ残すぐらいが妥当でしょう
日経記事によると牽引車は近畿車輛が受注したようですが、「まず8両」と書かれているので、更に発注する余地があるのかもしれません。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF225BY0S5A021C2000000/
レール輸送車についてはリリースされていないのでなんとも言えませんが、現時点では機関車の一部に留まるのではないかと思います。
ちなみに、レール輸送車は日本車輌製造が開発した気動車をJR東海、JR東日本、JR四国に納入していていますが、JR西日本は別メーカーになるかもしれません。
レール輸送車についてはJR東海のキヤ97も2007年登場とまもなく設計から20年となりますし、2020年代後半ともなれば環境面や保守面から事業用といえど液体式はあまり好まれないでしょうから、新たにハイブリッド式の車両を開発する流れとはなりそうですね。
ただ、ロングレール輸送車についてはレール卸しの関係から専用編成を仕立てるのが有利となりそうですが、定尺レール輸送車については砕石輸送車と同様に牽引車によるプッシュプル編成でもそれほど支障はない(重量も砕石輸送より軽い)ため、場合によってはこのあたりが他社とは異なる判断となりそうなところですね。