毎年、JR貨物の新製両数は誤報が続出します。今年度で言えば、EF210が11両と流している記事は誤報です。正しい新製両数と共に、今年度、なぜ注目されているかをまとめておきます。
ダイヤ改正プレスリリースが一因
JR貨物のダイヤ改正プレスリリースには、プレスリリースを出した年度の新製両数が掲載されます。
12月頃に出るので、この数字を次年度の新製両数と誤解している記事が多いです。
2021年3月改正のプレスリリースは、2020年12月に発表されました。車両の新製はEF210が11両、HD300が1両、DD200が6両です。2020年度に出場した両数は、EF210が11両、HD300が1両、DD200が6両です。つまり、2021年度では無く、2020年度に出場した車両数と合致しています。
https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/864ccac61055cdb3d9eb1a8c311cf225.pdf
2020年度新製両数の初出情報
2020年度の新製両数は、2020年4月の交通新聞に、EF210が11両、HD300が6両、DD200が1両と明記されています。この年はたまたま交通新聞(またはJR貨物)がDD200、HD300を取り違えていますが、例年は正しい両数が4月に分かります。
交通新聞は、JR貨物の設備投資計画を取材する際に、車両数を必ず聞き出して記事にしています。それ以外に、J-Trainなどの専門商業誌に内容が記載されることがあります。
2021年度の新製両数
2021年4月の交通新聞によれば、2021年度の新製両数はEF210-300が10両、DD200が6両、HD300が1両などです。
今年度の注目点
機関車界隈で注目されているのは、この交通新聞の表現です。「など」と付けられています。この表現が付くのは2017年度以来ですね。
2017年度は交通新聞に掲載されていなかった新形式・DD200が登場しており、今年度も、機関車界隈では答え合わせが楽しみな1年になりそうです。
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