京福電気鉄道モボ1形が2月28日にデビューしました。新形式の登場は24年ぶりです。
一方で、2022年頃に明らかになった計画では、2023年度に1両を導入し、2026年度までに7両をそろえる計画でした。
それは2022年に作成された省CO2化計画から分かります。
2021年度の状況
環境省が国土交通省と連携して行っている補助金事業があり、申請時に提出する「省CO2化計画」は国土交通省ホームページで公表されています。
駅証明、踏切照明灯器、踏切警報灯、各種信号機灯器、車内の客室灯のLED化率は58%でした。
2002年までに2両が導入された2001形はVVVF車両でしたが、回生ブレーキ車両ではありませんでした。
2022年度以降の計画
その後のLED化については割愛しますが、まず特筆すべき点は、モボ2001形への回生ブレーキの導入です。
モボ2001形への回生ブレーキの導入
2002年までに導入した2001形車両2両はVVVF車両として新造したものの回生ブレーキ車両ではなかったため、2023年度以降に予定している新造車両への回生ブレーキ導入に向け、2022年度に2001形2両を改造し回生ブレーキ化を行い、新造車両へのフィードバックを行う予定である。
2022年6月に回生ブレーキが導入され、貸切イベントまで実施されました。
- ニュースリリースより
嵐電(京福電鉄)モボ2001形2001+2002
特別貸切電車
嵐山線内各所にて来年度からの新車導入に伴い、回生ブレーキが搭載されたモボ2001形
この時期にはない重連運転での団体貸切列車が運転されました
乗車されていた皆様、各地で撮影されていた皆様、お疲れ様でした! pic.twitter.com/uveSXFXXRM— れちゃ (@recha963) June 17, 2023
モボ1形 導入スケジュール
次にモボ1形の当初の導入スケジュールです。
2023年度に1両、以降、各年度2両を導入する計画だったと見られます。
今後、事業初年度(筆者注:2021年度)において、回生ブレーキ導入のための車両改造2両(※補助対象外)および回生電力貯蔵装置設置に関する設計を行い、2年目(筆者注:2022年度)に回生電力貯蔵装置の設置工事および新造車両1両の導入(※補助対象外)を予定している。(以降、2026年度までに新造車両6両を追加導入予定)
また、VVVVF車と回生ブレーキ車の導入状の見込みの表もあります。
年度 | VVVF導入状況 | 回生ブレーキ導入状況 | モボ1形 導入数 |
---|---|---|---|
2021 | 2/27両 | 0/27両 | - |
2022 | 2/27両 | 2/27両 | - |
2023 | 3/27両 | 3/27両 | 1両 |
2024 | 5/27両 | 5/27両 | 2両 |
2025 | 7/27両 | 7/27両 | 2両 |
2026 | 9/27両 | 9/27両 | 2両 |
現在の計画
2024年度にまず1両導入し、2028年度までに7両が揃う計画です。
2025年度以降は、各年度1~2両が導入される見通しとなります。
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