1993年に当時の新京成電鉄初のステンレス車としてデビューした京成8900形。
新京成電鉄から京成松戸線となった今も松戸線専用車として運用されています。
同形式は他形式と比べドア幅が広いワイドドアとなっていたり、千葉線への直通運転に非対応であり運用の制約があることなどから、2027年度までに90両が導入予定の3200形に代替されるのではないかという見方もされています。
そんな8900形ですが、3200形に近々代替される可能性はあるのでしょうか?

京成8900形 編成表(最新版)
編成表更新時点で、6連3本、計18両が在籍しています。【松戸線向け8900形(くぬぎ山車両基地)】「新塗装の編成」
コメント
3700形とだいたい同期ながら、運行・運用(とくに京急乗入れの有無)による走行負荷の違いから、老朽化についてはさほど気にする必要はないのではと。むしろ3編成という少数派なことで、松戸線にホームドア導入が本決まりになるまでは、ワイドドア装備の利点を活かして松戸線内専用車として、朝夕ラッシュの乗降時間短縮に大活躍してくれるのではないでしょうか。(とはいえ、仮にホームドア導入されたとて、山手線10号車外回りいちばん後ろのドアみたいな”乗降に支障するほどの”位置ズレは無いようにも思えますので、3200形で取り替える車両は「古い順で」ということになるのでは?と思います)
結論から言うと8900形は3200形に代替されますが、問題はその先で、まず置き換え順序は3500形の後になると思われ、来年度または再来年度で完了させると思われます。それが終わり次第、8900形や8800形未更新車の置き換えが始まると思われ、早くても2027年になると思われます。私見ですが、2027年度までに90両と年30両ペースの導入でありながら2025年はその半分にも満たない12両導入であり、また年30両越えの導入は成田スカイアクセス線開業を控えた2009年度と2010年度、3000形1次車の導入のあった2002年度以外例がないため、京成電鉄の体力面(経営状況)から見て懐疑的な所があります。
京成線全体で見た場合に置き換え優先度が高いのはもちろん3500形であり、あとは年数的に見ても3600形や3400形も優先度は高いでしょう。
さて掲題の8900形ですが、年数的には上記の各形式より若いものの3編成という少数派なところが気がかりです。
少数派なだけでなく現場としても扱いにくい点があったりすれば、早い段階で置き換えられる可能性も含むかもしれません。
京成線生え抜きの上記各形式よりは若いものの、8900形単体で見れば30年を越えていますから廃車になってもおかしくはない年数だと思います。