9月21日、近鉄3200系・3220系の運転台に「桜川〜東花園 営業列車での運用禁止」というテプラが貼り付けられました。
同じタイミングで鶴橋駅にホームドアが設置されたため、それに関する措置と見られます。
これにより両形式は運用に制約ができてしまいましたが、ホームドアの対策等をしてまた東花園以西に営業列車で入線することはあるのでしょうか?
鉄道ピックアップ9月21日、近鉄3200系・3220系の運転台に「桜川〜東花園 営業列車での運用禁止」というテプラが貼り付けられました。
同じタイミングで鶴橋駅にホームドアが設置されたため、それに関する措置と見られます。
これにより両形式は運用に制約ができてしまいましたが、ホームドアの対策等をしてまた東花園以西に営業列車で入線することはあるのでしょうか?
コメント
烏丸線に導入中のATO連動ホームドアシステムと、鶴橋駅のホームドアのシステムに競合があって誤作動する可能性があるとかですかね。
ホームドア設置に関連して停止位置が先頭揃えに変更されたようですね。
https://x.com/KintetsuJirou/status/1959862461588447484/photo/4
一般ホームドア設置に伴う車両側への改造が行われない場合は駅に定位置検知、両数検知、ドア開閉検知の3種類のセンサーが設置される例が多く、これらのセンサーが対応できないために乗り入れ禁止となってしまったと考えられます。
3200系・3220系は他の近鉄通勤車の全長20,720mmに対して若干短い20,500mmとなっていますが、この寸法は近鉄特急車の標準的な寸法と同じであり、少なくとも全長の違いに起因して定位置検知及び両数検知のセンサーが反応しないということは考えにくそうです。
一方でドア開閉検知センサーが複数箇所ある場合は、全長の違いに起因してドア配置が変化するため(最大で1.32m)、センサーの設置位置によっては車体長が異なる阪神車(先頭車18,980mm、中間車18,880mm)の検知センサーと競合して意図しない挙動を示す可能性が考えられます。
センサー位置を変更して乗り入れ禁止を解除する可能性も無いとは言い切れませんが、京都市営地下鉄直通用かつ両形式合計でも10編成と小所帯の形式のため運用に制約を設けたところで特段の支障がある訳ではないと考えるほうが自然で、今後も継続していくものと推察されます。
以下リンク動画の考察ではホームドアがオフセットされている理由として上空を跨ぐJR線の橋脚の存在が挙げられていますが、この橋脚は検知センサーの設置位置にも大きく影響を与えていそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0xrhFvXZ0-U
3200系はそろそろ製造から40年が経過しますし、ぼちぼち置き換えの話が出てきてもおかしくはないような気はするんですけどね…3220系だけなら地下鉄乗り入れ運用での運用だけの制約があったとしてもそこまで問題にはならないかと。
ほかのかたと同様、乗り入れ停止の理由は憶測でしかないですが、少し見方を変えて、鶴橋駅3番線ではなく、これから設置工事が始まるであろう1番線のホーム柵との兼ね合いである可能性はないでしょうか?
1番線は昇降ロープ式ホーム柵を設置する計画で、支柱はセットバックせずに通常の位置に設置されるでしょうから、車両長の微妙な差が問題になってくる可能性はありそうです。