今年度、JR在来線電車が412両生産される予定だと業界団体雑誌から明らかになりました。
その内容を中心に、今後のJRの車両動向に関連する計画について整理・予測していきます。
今年度の計画について
雑誌では次のように述べられています。
2024年度は、JR北海道の733系、JR東日本の横須賀・総武快速線E235系・中央線グリーン車E233系、JR東海の315系、JR西日本の227系などで412両が生産される予定である。
JR西日本において「227系など」とありますが、特急やくも用の273系が含まれていると見られます。
そのように考えると、今年度の電車の生産計画は、次のように考えられます。
※E233系グリーン車は全57ユニットが製造予定で、4月以降に総合車両製作所から甲種輸送された・される29~57ユニット(58両)と仮定。
余る8両は?
考えられるのは、227系です。
理由は3つです。
一つ、JR西日本のお得先の川崎車両・近畿車輛の2社のうち、近畿車輛でJR西日本向けに限っては、227系が多く生産されている。川崎車両ではJR西日本向けの車両生産は現時点で目撃されていない。
二つ、移動等円滑化取組計画書(バリフリ計画書)では、227系・273系のみ新製が予定されている。
三つ、合計で8両が出場する予定であること。次年度導入の733系の場合はは6両単位となるため、可能性が低い。
以上のことから、余る8両は227系であると予測されます。
気になる導入先は
2024年3月期第2四半期報告で明らかになった、2023年9月着手、2024年度末完了予定の車両新造工事(総額:約272億4000万円)、中期経営計画で京阪神郊外の老朽車両更新の前倒し、2024年度以降173両製造(発表済み273系・227系除くと117両)といった情報が開示されたことや、近畿車輛で227系の大量生産が目撃されると、様々な憶測が広がっています。
近く、発表されそうな雰囲気で、発表への期待が高まるばかりです。
参考資料
*1 一般社団法人日本鉄道車輌工業会企画部. (2024). 鉄道車両の生産動態と需要予測. 鉄道車両工業, 通巻512, 19-39.
*2 各社 設備投資計画・移動等円滑化取組計画書・決算関連資料・四半期/半期報告書・適時開示情報など公式発表
*3 交通新聞社「交通新聞」
*4 Mitsuki-2368. (2024). JR西日本227系電車500番台L6編成 宇野線 [画像]. ウィキメディア・コモンズ. https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JRW_227_series_L6.jpg, CC BY-SA 4.0.
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