昨年のAT公開で明らかとなった701系の延命工事。
同形式は既に2009~2017年に機器更新を受けていますが、今回示された延命工事の対象はどうなるのか、またどのような部分が改造され、今後はいつまで活躍するのでしょうか。
車両概要:701系
701系の最新車両動向と形式一覧、過去の配置状況を公開しています。【701系の概要(2024年2月3日現在)】2022年は動きのない1年でした。2023年は動きのない1年となりそうです。
「701系延命工事計画」を策定中(AT公開)
昨日行われた秋田総合車両センター本所の公開で、掲示物に「701系延命工事計画策定」との記載が確認されました。青い森701系では既に「主要部品の交換などの延命措置」を今年度以降に行うことが報道されています。JRでも、2017年時点の労組資料に
コメント
先に延命が明らかとなっていたキハ100・110系や211系と違って「新保全体系が適用される電車」なので、特にモニタリング保全体系が導入されていない東北本部エリアでは、既に効率化された保守体系で維持していくことができるのはかなり大きいように思います。
かつて「リニューアル保全化(2度目の機器更新)」という方針が示されていたことからも、新系列車両であることを踏まえて2度目の機器更新などといった規模の大きい工事メニューが加わってもおかしくないかもしれません。
延命の話の前にワンマンの話から始めます。
3~4両編成をワンマン対応させるためには中編成ワンマン機器の導入が必要ですが、そのための改造はなされないと思います。
幕張の209系と同様、中編成ワンマン機器を搭載した新車の投入で淘汰されるでしょう。
ここからが延命の話ですが、上記の理由で3~4両編成は、特にサハ701・モハ701は延命メニューが軽度なものになるかもしれません。
中編成ワンマンに対応した交流電車が投入されれば、701系は3~4両編成が真っ先に淘汰もしくは短編成化されるでしょう。
701系の延命工事に関しては同系列が在籍しているIGRや青い森鉄道においても在籍車の延命工事について言及されており、特に青い森鉄道に関しては来年度より3ヶ年でJRからの譲受車全8編成に対して施工するという具体的な計画が示されていることから、JR保有車に関しても同様に来年度以降の複数ヶ年に渡って工事が計画されているものと思われます。
一方で、大曲~新庄間の架線レス化や仙台地区を中心に中編成ワンマンの実施が検討されていることを考えると、現在在籍している全ての車両に対して延命工事が施されるとは考えにくく、特に秋田地区に在籍する初期車に関しては運用範囲の縮小や他エリアからの玉突き転配等による比較的早い段階での置き換えも十分考えられそうです。
仙台地区の中編成ワンマン化は仙石線のみではないでしょうか?701系やE721系にもとなると、従来のワンマン方式と設備が混在して取り扱いが煩雑になってしまいます。
仙台車両センター所属車全てを中編成ワンマン方式に転換するレベルなら話は別ですが…