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車両情報システムの変遷―MONからTIMSへ(前)

車両技術
2018年時点での205系500番台の運転台。写真右側が乗務員支援モニタ。

物理が大好きな学生です。吹奏楽部でチューバを吹いていました。受験勉強中です。

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昨年公開した、「車両情報システムの源流―MON装置」ですが、様々なご意見・ご指摘をいただきました。記事を補足・修正し、改めてMONからTIMSへの移り変わりを辿りたいと思います。同記事と重複する箇所もあるかと存じますがご容赦ください。

この記事を読む前に

本記事は以下の記事の続編であり、それを補完するものとなります。本記事をご覧いただく前にご覧いただくことをお勧めします。

車両情報システムの源流―MON装置
現在、JR東日本が新たに新製する車両のほぼすべての運転台には、モニタ画面が備わっています。例えば、E235系には3つの画面が、E131系の運転台には1つの画面が備わっています。これらのモニタは、「車両情報システム」のモニタです。現在のE23...

205系500番台とMON装置

2018年時点での205系500番台の運転台。写真右側が乗務員支援モニタ。

205系500番台。

昨年の記事において、205系500番台にはMON5型が後付で設置されたとお伝えしました。しかし、頂いたご指摘をもとに文献を精査したところ、205系500番台のMON装置は少し特殊な事例にあたることがわかりました。
205系500番台は、新製時から新幹線200系において搭載が開始されたMON1型(後述)を発端とする「乗務員支援モニタ」を搭載していました。


205系500番台においては、上記ツイートにもあるように、FC98(PC98の業務用)の改造による乗務員支援モニタが搭載されていました。このシステムは南武線において仮設試験されました。FC98を用いた理由は、通勤型車両としてハードにかかる製造コストを抑え、ソフトの応用によって機能を達成することが目的でした。
その後、MON3型系統の(651系等と同様)のシステムに改修されました。
205系500番台はこのような遍歴をもっていました。

新幹線200系とMON1型

さて、前項で触れたMON1型は、国鉄時代に962形・925形で試験され、200系に正式に搭載されました。MON1型は、

  • キロ程情報の表示
  • 機器故障時の故障箇所の表示
  • 機器の開放処置時の表示
  • 主要機器の動作状況の表示
  • 車両検査の容易化
  • 故障データの保存
  • 表示画面の地上CTCへの転送

といった機能を搭載し、乗務員への多情報の提供、故障発生時・緊急時対応と応急処置の簡素化・迅速化が実現され、若干劣るもののすでにMON3型などと同様のシステムを備えていました。その後、新在直通用400系においてMON4型が搭載され、JR化後のE1系からはMON7型が搭載されました。なお、200系は2色のプラズマディスプレイ点灯若しくは非点灯で表示する単色のプラズマキャラクタディスプレイでの表示でしたが、400系からはカラーCRT(ブラウン管)表示となりました。

(後編へ続く)

コメント

  1. かる より:

    200系のMON1型は、2色ではなく単色(点灯か消灯か)のプラズマキャラクタディスプレイです。

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