現在、JR東日本が新たに新製する車両のほぼすべての運転台には、モニタ画面が備わっています。例えば、E235系には3つの画面が、E131系の運転台には1つの画面が備わっています。これらのモニタは、「車両情報システム」のモニタです。現在のE235系はINTEROS、E131系はMON25と呼ばれる車両情報システムが搭載されています。今回は、JR東日本の「車両情報システム」の原点たるMON装置についてご紹介します。
車両情報システムの源流たるMON装置
MON装置は、主に3つのタイプに分類できます。
乗務員支援モニタ | 指令伝送システム | モニタ装置 | 制御伝送装置 | 車両情報制御装置 |
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主な機能 | 車両情報のモニタリング | +制御指令(直列伝送) | +制御指令のループ伝送化 |
コメント
はじめまして。Twitterでもご連絡いたしましたが、いくつか気になるポイントがございましたので、僭越ながら指摘させていただきます。
「205系500番台にも後付で設置(MON5型)されました」について、MON5はFC98を用いており205系500番代の初期装備です。(出典:鉄道ファン1992年1月)
「MON8では〜異車種間の併結対応(E217系ー113系)〜を盛り込みました」これはクハE216-2002に限定して装置を搭載して試験したもので、MON8とはあまり関係がありませんし、全車に装備されているような性質のものではありません。単なる読み替え装置と考えるのが妥当と思います。
制御伝達装置と車両情報制御装置には、明確な違いは見いだせませんでした。MONの数字が大きくなるごとに進化するというのは、誤った認識かと思います。その車両に合わせて必要な装備を搭載するまでのことだと思います。(主観ですみません)
「E235系からはさらにそれを発展させたINTEROSが搭載」技術的に発展はもちろんしているのですが、系譜にあるのかというと疑問符がつきます。INTEROS-AとINTEROS-Cが…というのは野暮でしたね。
「MON装置は、現在のJR東日本の車両には欠かせないTIMS・INTEROSの原型でありながら、他社の同様の装置・TIS(東京メトロ)やTIOS(小田急)などにも強い影響を与えました」独自研究を押し付けてしまうのは恐縮ですが、 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/TIMS にあるのが代表的な車種ですが、多くは影響どころでなくTIMSをカスタムした(PLATINAプラットフォームで開発された)ものです。
「TIMSはMON8型をベースにシステムの簡素化〜」主目的は、さらなる引き通し線の削減とされています
重箱の隅をつつくようですが、MON1(200系新幹線)や、100系新幹線向けモニタ装置でも、時刻表表示や故障情報表示など、見た目は劣るものの機能は同等なものが得られていましたので、言及していただけるとより良かったかと思います。
現状まとまった情報がインターネットにない中、論文集などを漁るしかないとおもいますが、続編を楽しみにしております。(拙著も多少参考になると思います)
ありがとうございます。存じ上げていなかった情報多数いただきありがとうございます。後日修正記事を公開いたしますので、その際はよろしくお願い致します。