構内での脱線事故で、京浜東北線の209系1両が解体され、車体新製されています。解体箇所への搬出時の動画など、ネット上に残る資料をまとめます。
蒲田電車区構内での脱線事故
本日時点で、Wikipediaなど複数のサイトが誤っていますが、脱線事故が起きたのは2002年2月19日のことです。蒲田電車区(現・大田運輸区)構内で209系ウラ67編成の先頭車クハ209-69が脱線しました。
大井工場への輸送と搬出
脱線した蒲田電車区からは大井工場(現・東京総合車両センター)へ輸送されました。最終的に車体は解体されることになりますが、2002年8月6日、大井工場から東急車輛への搬出が動画として残されています。
車体を見ると、大きな損傷は外観からは確認できず、連結器以外の部品取りも行われていない状況ですが、連結器周りの床下機器が撤去されており、この辺が損傷個所かもしれません。事故車らしくJRマークは隠されています。
これが私が確認している限り、旧車体最後の姿となります。部品取りは東急車輛で行われたと思いますが、最終的な解体がどこで行われたかは不明です。近年の東急5000系6ドア車などの例では、部品取り後に千葉県の解体業者などへ陸送されています。
事故原因の検証
事故原因の検証のため、八高川越線向け209系3000番台のハエ63編成が、当時の蒲田電車区、浦和電車区、鎌倉総合車両所に入線しているはず(2002年ごろ?)ですが、調べても出て来ませんね…。この際、八高川越線では車両が不足するため、103系の借り入れが行われました。
プチレア並びのおまけ。209系検査と蒲田脱線事故実況見分貸出に伴う車両不足で中原29編成の代走(記憶では廃車予定で大宮疎開だった編成)と、シキ600新坂戸変電所変圧器輸送担当のDE10 1155機。55編成の末期はオデコのシミが目立ちましたね・・・ pic.twitter.com/wQHg1qP2Wf
— やっちん (@3003Kiha35) May 4, 2017
東急車輛での代替車体新製
代替車体の新製は、東急車輛で行われ、EF651108+クハ209-69+EF651107のプッシュプルで大崎まで輸送されています。
逗子から大崎まで運転されたEF65 1108+クハ209-69+EF65 1107の配給。逗子では最後尾にDE10 1099をつなげた入れ換えが見られました。#1108の日 pic.twitter.com/bIoFe6wiCF
— しんつるみゆき (@Hiroshi651059) November 8, 2020
その後の活躍
新車体は現在もマリC602編成のクハ209-2102として、房総各線で活躍しています。新しい車体もそろそろ経年20年に到達し、新車体での活躍期間のほうが長くなっています。
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