205系の置き換えは大まかに言えば、京葉線、埼京線、横浜線、南武線、武蔵野線と進められました。武蔵野線は42編成全車がインドネシアに譲渡されましたが、埼京線から南武線までは、無事譲渡された車両と、長野で解体となった車両が存在します。直前の組み換えで運命が別れた205系をご紹介します。
南武線の205系置き換え
南武線には大きく、比較的新しい生え抜き編成、比較的古い山手線からの転入編成が存在していました。(置き換え時点では、その他、横浜線から転入したナハ17編成が存在していました。)
置き換えでは、先頭車化改造車の1200番台を含む編成を廃車とし、0番台は経年とは無関係に譲渡対象が選ばれ、タイミングで運命が大きく変わってしまいました。
ナハ2編成の不具合
ナハ2編成は南武線生え抜き編成、ナハ50編成は山手線から転入した先頭車化改造車を含む編成です。
E233系の投入真っ只中の2015年5月2日、ナハ2編成は、本線上で車両故障を起こし運用を離脱しました。5月19日に中間の4両をナハ50編成と組み換えて、5月26日に営業へ復帰しました。
先ほどの編成組み換え、気になっていたので見に行ってしまいました。
すると本当にナハ2編成の先頭車がナハ50編成の中間車を挟んだ編成が組みあがっておりました…
代わりにその逆も…3両+3両に pic.twitter.com/eTVmkxeEWd— 🏝もかちーの🦊 (@mo_cha_chi) May 19, 2015
翌月に南武線を去った2編成
ナハ50編成4両を組み込んだナハ2編成は、数日で営業を終え、6月2日、国府津車両センターへ回送されました。
インドネシアへ譲渡されることになります。当時は国府津車両センターからJ-TREC新津事業所へ配給、新津から陸送で新潟港へ運ばれていました。
一方、ナハ2編成4両を組み込んだナハ50編成は、営業に復帰すること無く、6月7日、国府津車両センターへ回送されました。故障車と見られるMM'232は修理されることなくユニットカットとされ、南武支線用のナハ浜1編成が国府津まで伴走しました。
国府津車両センターから長野総合車両センターへ廃車配給されることになります。
まとめ
先頭車化改造車と同じナハ50編成にいたMM'13、MM'15は、本来なら廃車になる予定だったと推測されますが、突然の延命となりました。元トウ5編成の経年車ですが、現在もインドネシアの205系最古参として活躍中で、武蔵野線へ別れた先頭車とも再会しています。
一方、特にナハ2編成のMM'231は、巻き添えで落命した感が否めない結果となりました。
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