2003年〜2019年にかけて導入された京成3000形。
特に2003年〜2008年には初代3200形や3300形等を置き換えるため25編成152両が短期間に大量投入されました。
関東大手私鉄で短期間にこれ以上の規模の大量投入がされた例としては1988年〜1993年に新2000系を314両導入した西武鉄道などがあげられますが、それ故のためか西武では今後他社からの中古車「サステナ車両」を新造車と併せて導入し新2000系等を置き換える方針です。
京成3000形の代替が開始されるまでは少なくとも15年程度後になるかと予想しているのでこのような議題を今から議論すること自体時期尚早であるかとは思いますが、新2000系を1980〜1990年代に大量投入した西武鉄道で苦渋の決断と思われる結果となったいま、これほどの規模では無いものの2000〜2010年代に京成としては短期間に比較的大量に投入された3000形の将来的な代替方針について考えられることが議論出来れば幸いです。
コメント
まあ、将来のことは正直趣味者の予想の域を出ませんので、この議論がどこまで意味あることなのかが不明です。
JR東日本で「ベストプラクティス」という車両のライフサイクルを考慮に入れた長期計画が策定されているわけですが、結局、経営環境の変化等を踏まえた修正が数多くなされている状況です。
他社では、物理的な寿命よりも社会的な寿命が先に尽きて代替を余儀なくされた京急800形や2000形の例もあります。今後についてはホームドア化・ワンマン化・保安装置の換装などという車両改造ボリュームの大きい施策があった場合に、改造すべきなのか更新で対応するのかの経営判断の大きなトリガーになると考えられます。
京成グループのシナジー効果を活かした保有車両の適切を見極め、どのような使い方をする車両を作っていくかという構想が立ち上がると、その方向性は見えてくるかもしれません。
例えば、3000形が現・新京成線の車両を取り替えた…などの状況変化によって話が変わる、とだけ感じています。
西武2000系は直流電動機の最終世代ですので、サンプルとして適切では無いかも知れません。
2030年代にVVVFインバータに匹敵する技術革新が起きなければあまり問題になりません。
新京成を考えなければ、導入25年となる頃には初期車の更新か置き換えに着手出来るので、順当な車両計画ではないでしょうか。
近年の京成の新車導入ペースを考えると、3000形初期車の代替が考えられる時期にまた大量投入をするよりも、3500形のように更新して使い続ける編成と新車に代替される編成に明暗が分かれるような気がします。
(尤も3500形は計画変更による結果的なものでしたが)
西武鉄道2000系の場合は同形制御器を採用した東急8500系の増備終了時期と見比べると大差なく、さほど異端とも思える状況ではありませんが、引退時期の違いが際立った結果と言えます。
京成電鉄ではお化けジャンパーを介して非営業で二代目3200形搬入の際の牽引車に二代目3000形を使える程度なので、機器更新を要する将来に至り、機器の取付互換性さえ日本企業のメーカーが考慮してくれればさほど心配に至るような状況は無いように思えます。