現在の東京メトロは大手私鉄で唯一クロスシートを備えた車両を保有しない事業者で、最後まで残っていた南北線9000系のボックス席を備えた車両は、2018年12月の9101Fの離脱・B修繕を以て完全に消滅しています。
同社からクロスシートが消滅する直前まで、大手私鉄では京王電鉄が唯一クロスシート車を保有しない事業者でしたが、こちらは9101F離脱の1年半ほど前の2017年6月、「京王ライナー」用の5000系5731Fが出場したことにより、(ロングシートとの転換座席ではあるものの)クロスシート車を保有するようになりました。
昨今の旅客サービスの拡大に伴い、多くの東京メトロ路線において直通運転先の他社線からクロスシートを備える車両・列車が入線する機会が増加傾向にありますが、東京メトロ自社が再びクロスシート車を保有する可能性はあるのでしょうか?

東京メトロ9000系01編成 / 9101F
南北線・東急・埼玉高速鉄道線直通で運用される東京メトロ9000系01編成 / 9101Fの動向(最新版)【東京メトロ01編成 / 9101Fの動向】東京メトロの9000系は、編成表更新時点で、6連22本、8連1本、計140両

京王5000系5731F
京王線・相模原線・都営線直通(「京王ライナー」含む)で運用される京王5000系5731Fの動向(最新版)【京王5731Fの動向】京王の5000系は、編成表更新時点で、10連10本、計100両が在籍しています。ここでは、京王線
コメント
現在他社から乗り入れているクロスシート車は、送り込み運用を除き別料金を徴収する代わりに着席を保証する列車ですが、これをメトロが自社でやるかというと路線の性格上難しいと思います。
大井町・田園都市線では成功するも東横線系統では失敗した東急のQシートサービスを見るに、「そこそこ距離のある、都市と郊外を結ぶ路線」では成功し、「都市どうしを結ぶ短距離路線」では失敗すると考えられますが、東京メトロ各線は基本的に東京都の区部内の短距離移動客がほとんどであり、成功する要素が見当たりません。
千代田線系統・日比谷線系統で、車両使用料の相殺のために自前の着席サービス対応の車両を用意する可能性はゼロではないですが、ほかの路線では考えづらいです。
強いていえば上記の「都市ー郊外型」の条件に当てはまる東西線で展開する可能性はありますが、メトロとJRが分離された西船橋ならまだしも、中野駅を管理するJRがメトロのためだけに専用設備を用意するとも思えません。
現時点でメトロ線から着席サービスを実施している路線の多くは始発駅ではなく途中駅から運行されるものがほとんどですし、そもそもサービス内容的に路線の始発駅から運転させる利点はあまりありません。
なので個人的に東西線→東葉高速線への座席指定列車というのは可能性として全然ありうる話とは思いますね。
中野駅リニューアルと総武線ワンマン化で直通運転廃止して座席指定車導入の可能性は無いでしょうか?
JRと東西線の直通利用者の割合が少ないこと、西武への直通をするならなおさらJRとの直通は廃止になると思います。
西武や東葉高速との直通に座席指定車導入なら普通にあるかと思います。
>中野駅を管理するJRがメトロのためだけに専用設備を用意するとも思えません。
東西線において、着席サービスの需要は西船橋側に偏っていると思われるので、朝の西行は従来に準じた運行(九段下止まり含め)するとして、
夕方の東行は「中野を回送で発車〜落合から客扱い」とすれば、JRに負担かけることなく済むと思います。
メトロ沿線住民です。クロスシート?
まず「ない」と思います。
混雑対策・安定運行対策が優先です。
慢性的な混雑・遅延・安全対策のために 施設の改良が続いています。
あと、コスト問題。
地元のメトロ線は、朝「時間が読めない」「始発座るなら3本待つ」状態。
(どうせなら朝ラッシュは、オールスタンディング仕様になる車両作ってほしい)
そこが解決しない限り…無理ですよ。
夕方の通勤ラッシュは、混み出すのが飯田橋・九段下辺りからで中野時点では余裕で座れるし、東西線内の途中駅始発からでもありだと思います。
有料列車に備えられるような本格的なクロスシートを想定される方が多いですが、個人的に再登板価値を見出されるとしたら、1人掛けクロスシートなのではと思いました。
1列クロス+1列クロスや1列クロス+ロングのような構成であれば、着席定員は減少するものの立席スペースは拡大することで、混雑対策に繋がる設備となり得ますので。
あと、「進行方向かその逆向きに座れる座席」という条件なら、近鉄の「やさしば」や東武の「たのしーと」のような座席もあり得るように思います。