11月27日のJR西日本社長会見資料において、大阪・関西万博来場者輸送のアクセス向上の取組として「輸送力強化(車両購入等)」が含まれていることが分かりました。
桜島線(JRゆめ咲線)の施策となる為か、同線区で運用される323系の写真が添付されていますが、「車両購入」の具体的な説明はない為、この資料上で詳細を窺い知ることはできません。
自社車両の増配置であれば「車両新造」などの表現でも成立しそうですが、「車両購入(等)」と表現された輸送力強化の具体的な方法はどのようなものなのでしょうか。
JR西日本万博来場者輸送力強化取組に「車両購入等」が記載
本日付のJR西日本社長会見資料における大阪・関西万博に向けた取り組みの項目において、来場者輸送のアクセス向上として「輸送力強化(車両購入等)」が記載されています。車両購入について具体的に説明する内容はなく詳細は不明ですが、桜島線(JRゆめ咲
コメント
“購入“の表現に引っ張られたのか中古車両を想像している方が多いようですが、4月の万博開幕まで半年を切ったタイミングで何ら音沙汰がない以上、保安装置や無線機の取り替え等の改造や習熟訓練に一定期間を要する中古車両の導入は非現実的ですから、下記にある今年度製造見込みの在来線電車8両がそれに該当すると考えるのが最も自然でしょうか。
https://kumoyuni45.net/archives/8299
表現の違和感もそうですが、純粋な車両新造という見方がなされないのは、短期的需要の増備であればその需要がなくなったタイミングで余剰となることが見込まれ、長期的に不合理な車両投資となるのでは?という観点も一因かと思います。
同じ課題を抱える大阪メトロ中央線は、他線区老朽取替用として転用する前提で30000A系を新造することでこれを回避していますが、怪しい8両も323系ではない可能性がないか気になるところです。
新幹線の輸送力強化も含まれるのであれば、N700系東海車の購入による一時運用で説明がつきますが…。
引用リポストにあったので紹介しますが、リニモの先例のように資本的に純粋なJR西日本の車両ではない立ち位置の車両の増配置で輸送力を増強する、という説は面白そうですね。
https://x.com/ke233kh001/status/1862060213383331943
「万博輸送のため」という名目ということなので、新造はするものの万博終了までは(公益社団法人)2025年日本国際博覧会協会が保有し、期間中はJR西はリースという形にし、その後JR西が買い取る、ということかもしれません。同様の手法は愛・地球博の際のリニモ100形第9編成でも使われました。
買い取ったあとは改めて残存する115系の置き換えに活用すれば無駄にならないと思います(これに伴い後々の置き換えを前提に、既に延命N工事が施行済みの115系の一部編成に国鉄時代で言う特別保全工事を施工し数年程度再延命)。
色々と妄想は膨らみますが、他社から譲受するのであれば、201系をここまで廃車しなかったのでは?と思います。
経営計画などは車両屋が書いたものが載っているのに、今回は万博対応部門が書いたために新造が購入になった、というのがサラリーマン的に自然な推測ですかね。