2015年度に導入された京急1000形6連1367編成。
京急1000形の6連(1500番台除く)では殆どが東洋電機製造製IGBT-VVVFと誘導電動機の組み合わせとなっていますが、1367編成のみ例外的に東芝製IGBT-VVVFと永久磁石同期電動機(PMSM)が搭載されました。
その後増備された1600番台はこれまでの6連と同じ機器となりましたが、何故1367編成だけPMSMを搭載して落成したのでしょうか?
京急1000形1367編成
【6V】本線・空港線・久里浜線・逗子線で運用される京急1000形1367編成の動向(最新版)【京急1367編成の動向】京急の1000形は、編成表更新時点で、4連16+22+5本、6連13+12本、8連7+7+15
ニュースリリース (2015-12-09):京浜急行電鉄新造車向け電気品納入について | ニュース | 東芝
コメント
東芝からの熱心な営業活動があって、試験的に導入したのでしょう。
しかし、導入された2015年に東芝の不正会計問題が発覚。その後東芝の経営は傾いてしまったので、追加導入は見送られた、という感じではないでしょうか。
試しに1編成導入してみたものの、コストやメンテナンスの面で折り合いが付かなかったのではないかなと思います。現在も通常運用されているあたり、求められているスペックをクリアできていないわけではなさそうです。
また、大分先のことになりますが今後機器更新をする際には、ほかの編成と仕様を揃えられるのは確実でしょう。
単に試験的なものだと思います。もし万一何らかの不都合が生じた場合は、「現車試験終了」ということで他の編成と同じ機器に換装される可能性もあるでしょう。
同じ時期に西武6000系の機器更新として6157Fが東芝製PMSM+IGBT、6156Fが三菱製SiCを比較試験した際に最終的に後者が採用された事例がありましたのでそれと理由は同じでは。
ただし、西武の場合はその2年後に登場した40000系において同仕様のPMSMを全面採用していますが。