かつて都営地下鉄新宿線で運用されていた10-300R形。
E231系のようなビードレス車体の先頭車とコルゲート車体の10-000形の中間車が組み合わさった外観から、引退から数年経った今でも度々話題になるようです。
外観のインパクトはあまりにも大きいものでしたが、
- 老朽化が進んだセミステンレス車への改造が避けられ、このグループだけを老朽取替できる
- 一方で経年が浅いオールステンレス車の中間車を有効活用できる
- 車両取替にあたってのコストを削減できる
という合理的な点が十分に見込まれたからこそ生まれた車両でもあり、決して不合理さが前提にあったわけではありませんでした。
現在でも、ワンマン運転や新たな保安システム導入の為に先頭車の機能追加が求められる例や、輸送力増強などのために編成両数を増やすことが求められる例は複数の路線で見られ、10-300R形の導入が決定された時と近い状況になり得る路線は十分に考えられるように思います。
これらの変化に車両を対応させる為の合理的判断として、10-300R形のような「先頭車だけ新造車両で、中間車は既存車から転用した車両」は再び現れることはあるのでしょうか。
これ初めて見た時私の中の電車という概念が壊れた pic.twitter.com/gkKQFWH7S9
— 🎼いずたが/Izutaga_maisaka@✈︎|0024☘️ (@BgwZizutaga5000) September 11, 2024
コメント
E233系やE235系を転用する際にサハの先頭車化改造に代えて先頭車のみ新製する可能性もゼロではないと思いますが、数年前からJR東は可能な限り地方線区にも新車を直接投入する方針としたため可能性はかなり低いでしょう。
民鉄・公営地下鉄や、近年の新車については初めから将来の短編成化転用を考慮したJR西などではおそらくもう無いでしょうね。
最近は車両の形状に大きな差が出なくなってきたので、10-300R形ほどのインパクトを伴う編成が登場する事はないかもしれませんね。
ただ、需要の増減や直通運転など、組替えの必要が出てきた場合に、東急3000系やE233系のように車齢差のある車両どうしの連結がまた誕生する可能性はあるのではないでしょうか。
主題に書かれた要素を全て無視して、問い掛けの部分
「先頭車だけ新造車両で、中間車は既存車から転用した車両」
だけに返信すれば、クハE531-17(2代目)のような存在が既出な訳です。クハ廃車して他の車両が編成にならなくなったから、ついでに全部いらないや、ではなくて補充して再組成した、と経緯が異なるだけです。10-300Rより後な訳ですから含めても良いですよね。
それでたった今なら言えますがE233系あたり車齢40年を考慮している訳ですから選択肢としては存在し得ますが、それが最善の施策として選ばれるかどうかは別問題です。
今この時期を逃したら可能性は限りなく低くなっていくでしょう。
ということで「ない」と思います。
これの前段階の増結中間車だけ新造が最近東急3000・メトロ9000で発生しましたから、10年後くらいには先頭だけ新造もあるかもです。
京都府内に住んでた頃、東京都交通局に勤務する知人によれば、既存車両にATC関連装置を設置した場合と先頭車のみを新車にした場合との費用の比較で後者が有利と判断されてこうなりました。
機器単位やソフト面での進化はあれど、車両の基本的な仕組みはしばらく変わらないと予測できるため、
将来的には中間増備のような形で先頭増備が発生する可能性も否定はできないと思います。
同一の会社内に限らず、中間車だけ他社譲渡のような動きも考えられます。
(現在でも余剰となった中間車に運転台を設置して譲渡という事例は存在しますが、中編成を組成するために先頭車だけ用意するようなイメージです。)
最近中間車のみ増備される例がいくつかありますが10-300Rと同様に電動車が増備されていてかつ他車両との経年差が大きい東急5080、3000では先頭車のみの新造があるかもしれませんね。
つい最近だと京阪で見られましたね。現在進行中かな…
短編成化と編成数増加が必要と経営判断されれば、じゅうぶんあり得るのではと思います。