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行先表示器のFC-LED化が止まる東上線50000型・車両動向への関連性は?

車両動向
写真:4号車の5号車寄り編成表 撮影:いちさと様

鉄道趣味が転じて乗り物趣味になりそうです。

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今年春に突如として行われた東武50000型(東上線向け)の行先表示器のフルカラーLED化ですが、春に行われた4編成を最後に更新が行われていません。動向を整理したうえで、車両動向との関連性を検討します。

行先表示器のフルカラーLED化

2023年1月31日、南栗橋車両管区を出場した東武50000系50000型51001Fは、突如行先表示器をフルカラーLEDに変更したことで注目を集めました。

東武51001Fの行先表示器がフルカラーLED化
グループにて先行共有されている通り、本日1/31より東武51001Fの行先表示器がフルカラーLEDのものに変更されているのが目撃されています。今後の東武50000系の他編成への普及が気になるところです。噂のフルカラーLED化された51001

この後、51004F(2/27)、51003F(3/9)、51002F(3/20)と更新が行われましたが、02Fを最後に現在まで更新は行われていません。

(編成ノート)東武鉄道
記事中の記号の凡例E・・・出場した日など、その変更が行われて以降1回目に営業線/回送線を自走でまたは牽引を受けて走行して到着した日付D・・・沿線/列車乗車等で目撃した日など、その変更が行われたことが確認された日付F・・・商業誌において、その

この動きに関しては次の2つの違和感があります。

更新順

東上線の50000型には、行先表示器の更新以外にも室内照明や前照灯ののLED化がおおよそ昇順に行われています。(例:前照灯は01F→02F→04F→03F→07F)
しかし、行先表示器の更新は01Fを除き降順に更新が行われています。
これより、フルカラーLED化の動きは、51000F~51004Fの4編成で決め打ちされて行われた可能性が浮上します。

更新対象の編成数

仮に降順で行われたとすると、なぜ51004Fまでの4編成に更新が実施されたのでしょうか。

車両動向との関連性

これらの動きは、車両動向にどう影響するでしょうか。

2019年末には、東上線で運用されていた51008Fが突如として南栗橋車両管区に入場し、その後2020年9月に本線系統での運用を開始しました。この後、2022年1月には51009Fも転属し、現在の本線系統では2編成の50000型が運用中です。

東上線50000系51008編成寄居へ
12/22の1209レをもって運用を離脱した東上線50000系の51008編成ですが、12/23、森林公園から寄居まで自力で回送されました。東上線から本線の方へ転属となるでしょう。寄居に現れた珍客と八高線普段なら小川町までしか来ない東武50
東武51008Fが半蔵門線直通系統で営業運転を開始
長らく東上線からの転用改造工事で運用を離脱し、ここ1ヶ月ほどで試運転を行っていた東武51008Fが、本日、東武スカイツリーラインの東京メトロ半蔵門線直通系統で営業運転を開始しました。51008Fが東武線内で営業運転を行うのは昨年12月20日
東武51009F 本線系統で営業開始
長らく東上線からの転用改造工事で運用を離脱し、先月試運転を行っていた東武50000系51009Fが、本日の56T運用より東武スカイツリーラインの東京メトロ半蔵門線直通系統で営業運転を開始しました。51009Fが東武線内で営業運転を行うのは昨

フルカラーLED化から外れた編成については、本線系統への転属の可能性が考えられます。

東武スカイツリーラインへの転属にあたっては、運転台のグラスコックピット化などの改造が行われ、車両動向の追跡が容易です。

また、東武鉄道では野田線に新車を導入するほか、大師線などのワンマン線区での自動運転対応の新型車両を設計中です。

今後数年間は車両動向が激しくなることが予想されます。注視していきたいと思います。

コメント

  1. 今後、東武東上線用の残りの編成の10030系はリニューアルでフルカラー化するでしょうか。

  2. 東上線用の50000型ですが、06Fと07Fは他の編成よりもデジタル列車無線の設置が早かった記憶があります。

    • 確かに早い方ではありますがそれより先に3Fが施工されてます

  3. 転出の必要性は別として、仮に半蔵門線直通系統に車両増備が必要となった場合、少量の新車を50000系と混用するのも、それを嫌って改造進行中の50000系を丸ごと新型車両に置き換えるのも不合理な話ですね。
    そのような手段を取るよりは、同一両数で老朽取替時期が迫る車両が多い東上線に新型車両を導入し、置き換えと並行して直通規格を満たす一部の50000型を必要な分転出させる方が合理的な気がします。

  4. 51008Fと51009Fはフルカラー化でしょうか。

  5. 豊住線の開業を見据えて、半蔵門線直通に少数派もしくは置き換え用の新型車両を入れるよりも、転用して50000系列に統一する可能性は、十分あるというか確実には思います。しかしその転用対象が、フルカラー対象外の51005F〜51007Fで足りるかは、少し疑問に思います(にしても3本か、5本の違いですが・・・)。近年、3色LED表示器の部品枯渇が少しずつ進む傾向にあり、50000系列全体向けの部品取りとして、4本の換装が出来たらならば十分、という見方も出来ると思います。フルカラーの表示器自体は、運番の有無を除けば完全共通化が可能なので、半蔵門線直通で運用される50000系列も、いずれはフルカラータイプに交換されるようには思えますね。

  6. この事例は純粋に3色LED表示器の予備品を確保するためのものではないかと思われます。
    車両動向には様々な伏線がありますがそれを追い求めるあまり余計なノイズまで拾ってしまう傾向があるように思えてなりません……

    • 余計なノイズまで拾ってしまっているのではないか、という指摘には同意です。
      こちらの記事の内容を否定するわけではありませんが、例えば工事予算の都合(平準化のため2ヵ年計画である等)で2023年初めのフルカラーLED化は4本に留まったという見方も考えられます。
      現実は案外単純な道理であることもありますから、動静を淡々と追っていけばよいと思います。

  7. 単に手が回っていないか、視認性に難が出るほど劣化した編成のみ交換を進めているだけの可能性もあると思います。あとは別の方が指摘しているように(状態の良いもののみを厳選した上で)予備品の確保が目的かもしれませんね。実際に3色LEDは、ある程度の経年で見づらくなったりドット抜けが多発したりしますし…

  8. 転用を意図しているかどうかは疑わしいように感じますが、もし転用するとすれば、半蔵門線直通の館林延伸に必要な本数には足りませんが(現状日中久喜〜館林は4運用)、羽生延伸くらいには足りそうですね。
    合わせて伊勢崎線ワンマンや佐野線運用の羽生延伸も行えば、10000系列の運用削減、分断回数減による車両運用の効率化、ワンマン化による経費削減など、メリットは大きいように感じます。

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