Kumoyuni45 > 鉄道コラム > 車両動向 > 転用先が変更された209系先頭車

転用先が変更された209系先頭車

車両動向

よろしくお願いします。

いちさとをフォローする
20 Likes

10年ほど前は、商業誌に車両の転用計画が普通に載っていました。京浜東北線からの209系転属も同じで、鉄道ファン誌2009年9月号に全車両の転用先が掲載されました。

しかしながら輸送計画(今後のダイヤ改正など)に関わる部分は、自治体との交渉や株価などにも関わるため、類推されないような記載方法とされていました。

商業誌の編成表では、ナハ54編成(横須賀線ホーム開業に伴う南武線増発用)の種車であるウラ46編成は、全車両が廃車になるような記載とされていました。
そもそもウラ46編成を転用対象から外すのは経年的に不合理ですし、巷では発売時点で南武線転用の情報が出回っていましたので、上記の理由で伏せられた転用計画と考えられます。

209系ナハ54編成
南武線で運用されていた209系ナハ54編成の動向【ナハ54編成の動向】中原電車区の209系は、現在の配置はありません。ここでは、南武線で運用されていたナハ54編成の動き

それ以外に1箇所だけ、転用編成表と実際の転用では食い違っている箇所があります。ウラ6編成とウラ7編成の先頭車です。

京浜東北線からの転出
209系0番台の各編成、各車両の動きを、京浜東北線の編成表でまとめています。

史実では、ウラ6編成先頭車がマリC431編成に転用、ウラ7編成先頭車は除籍され、脱線復旧訓練設備と研究開発センター設備へ転用されています。
商業誌掲載時点では、ウラ7編成先頭車がマリC431編成に転用される計画となっていました。

本件、理由は不明ですが、計画変更が疑われる状況となっています。
なお、ウラ6編成は川重製、ウラ7編成は東急製で、検査時期は近かったはずです。

209系浦和電車区編成表(2007年12月消滅)
現在の配置はありません。浦和電車区(現・さいたま車両センター)所属車は消滅しました。詳細は209系置き換えの記録をどうぞ。【過去の編成形態】「京

元ウラ6編成の先頭車はマリC431編成として2023年現在も営業を続けており、数年での引退が見えてきました。一方、設備に転用された元ウラ7編成の先頭車は長生きしそうな雰囲気です。どちらが幸せだったのか分かりませんが、進路の選択は紙一重だったのかもしれません。

昨今は計画が商業誌に掲載される機会が少なくなり、このような計画変更を見出すことが難しくなっていますが、現在も多数の案の中から、変更を重ねつつ、車両計画を決めているはずです。

コメント

戻る HOMEへ
Kumoyuni45 > 鉄道コラム > 車両動向 > 転用先が変更された209系先頭車
ADSENSE_SCRIPT_CODE
タイトルとURLをコピーしました