元京王帝都電鉄の18m車が運用されている岳南電車ですが、富士市の公的支援に関する資料から、車両更新に向けて20m車を入線可能とするための駅ホーム切削工事が計画されていることが分かりました。
過去には
「1両編成車両を2両編成車両に更新して輸送力の強化を図る」
という環境整備策が明示されており、車両更新にあたって20m級2両編成の車両が導入される可能性が考えられるとも捉えられます。
現時点で(2026年4月→)2027年2月に8000形代替用の新車両、(2027年4月→)2028年2月に7000形7003号代替用の新車両それぞれの納入計画が明らかになっていますが、岳南電車への導入が考えられる20m車はどのような車両なのでしょうか。
岳南電車が20m車両対応工事+新車両納車は2027,28年2月に
富士市は岳南電車支援計画見直しの資料内で、8000形の代替となる新車両の納車が2027年2月に延期(当初計画は26年4月)され、7000形7003号の代替となる新車両の納車が2028年2月に延期(当初計画は27年4月)されることを明らかにし
コメント
一番手っ取り早いのは、JR東海静岡車両区の211系GG編成ですね。
トラブルが起きても、元オーナーが身近にいるのは心強いですし。
既に315系への置換えが発表されたJR東海211系GG編成が有力かと思います。「ワンマン対応・2両編成」という条件であれば東日本の205系(南武支線)もありますが、E127系の不調なのか、しばしば国府津から呼び戻していますし、また同線への新車導入もまだアナウンスされていません。
211系は東日本でも延命工事がなされるなど当面は続投する模様ですし、部品供給や保守管理上の不都合も当面は少ないと思われます。
一部では近隣事業者ということからJR東海の211系という意見も目立ちますが、以下の理由から可能性としてはほぼないと考えてよいでしょう。
・211系が今年度中にも全廃となる予定であり、2026年度以降の導入となる岳南側の更新タイミングと一致しない
・必要数を纏め買いしている三岐鉄道の例からJR側での長期保管は見込めず、岳南側でも貨物側線の撤去や本線との分離が進み、纏まった数の車両を保管できる場所がない
・そもそも自社工場での改造が困難であり、京王重機等の外部の工場にて改造を実施する必要があることから、近隣事業者であることを理由に選択するメリット自体が皆無
直近の実績から今回も京王重機が工事を担当する可能性が高く、その上でVVVF車を前提とするような文言もないことを踏まえると、置き換えのタイミングが岳南側のスケジュールと一致し、譲渡元にて種車を年単位で保管可能という点から、野田線や大師線への新車投入で置き換えられる東武10000系列が最も現実的な候補となりそうです。
・JR側での長期保管とはあくまでも2年以上とかでは?それぐらい留置されてから導入された例もあります
・そもそも既に2連組めているので大規模な改造も不要でしょう。
・野田線や大師線への新車投入で置き換えられる東武10000系列は基本東武線内で使い倒すでしょう。
元京王3000を元京王5000で置き換えるという稀有な経験のある岳南ですから、チョッパ車の導入はありえないでしょうね。
また211系も既存の京王3000より10センチ近く車幅が大きいのでそこまで限界拡張を行えるかどうか?
とぴったり対応できる候補がいないので何にせよ大工事大改造が前提になる気がします。
過去の実績から、JR東海では西浜松での譲渡待ちでの保管は最長でも1年程度であり、第四次行動計画にて示されている岳南側で車両更新の最終年度(3編成目導入時期)である2028年度までの最長3年超にも及ぶ保管の実績はありません。
また、前回譲渡された119系と異なり、今回はJR側での置き換え計画の中途年度であり、来年度に置き換えられる311系や213系の留置場所を確保する必要があることからも、今回JR側にて年単位の保管を行うことは難しい状況があります。
また、岳南が自社設備にて改造を行えない問題は岳南富士岡駅併設の工場では改造を行えるだけのスペースや設備が十分でないことに起因するため、改造規模の大小に影響される問題ではありません。
また、補足になりますが、少なくとも野田線の10030型については置き換え後に順次廃車とする旨のコメントが公式への取材記事により明らかとなっていますから、少なくとも東武が自社線内にて活用することはないものと思われます。
筆頭候補は211系GGかと思われます。
これなら、条件にピッタリですし。
既に拡幅車体が入線してる以上、車体長問題さえクリアすれば、容易に導入できると考えます。
元京王1000系なので京王からの車両だと思います。、京王7000系の2連などではないでしょうか。20m級で2連なので良いと思います。
台車が別途調達できれば有り得ると思います。
ただ、どうせ台車の別途調達が免れないのであれば、わざわざ20m車対応化工事はせずに18m級車体の京急1500形当たりを待つという手もあったと思います。
京急1500形電車は意外と電気を食っちゃうので、狭軌の台車へ履き替える時に岳南電車の実情に合うように限流値を下げないと、それこそ変電所だってダウンしかねない車両ですよ。
今さら京王車にこだわる理由はないでしょう
元京王3000を元京王5000で置き換えたのはあくまでも3000系の不調と予備部品捻出が目的です
中間車の先頭車化がないとすると
東海211-6000系GG編成
東海213-5000系
京王7000系付属?編成
くらいしか思いつかないんですよね…
現実的にはやはり先頭車化改造車でしょうか。
211-6000ならば、置き換え対象車両とはなっていない車両も含めて4編成確保できますが、ちょっと時期が合わないのが懸念点。まあ、側線に留置しておいて、順次改造の流れで対応できますが・・・。
2027年から28年という新車投入タイミング的に見て、2026年度より導入予定の新2000系によって置き換えが進むであろう京王7000系の2連5本が有力候補ではないでしょうか。
その車両だと、台車と主電動機を確保しないといけないし、7421Fと7422Fは競馬場線用のワンマン車だから、譲渡することは不可能です。
京王7000系の2連については2020年頃~2023年にかけて全編成に対して補助電源の更新が行われていることから7000系の中でも最後まで残るグループとなる可能性が高く、直近数年内での置き換えは行われないものと思われます。
東武の置換え対象の10000系列は4連以上の基本編成の方ですからわざわざ短編成化改造するとはあまり思えません
希望に合致する2連は亀戸線及び群馬各線で現在進行形でワンマン改造及びリニューアルの真っ最中ですから余剰が都合よく出るとは思えません
カーブ駅などでの接触を防ぐための工事かと思いますが、20m車2両分のホーム長は既に確保されているのでしょうか?
いまの輸送実績ですと20m2両は過剰な気がしますが、20m1両の中古候補はほとんど無いんですよね。