Kumoyuni45 > 鉄道コラム > 施設動向 > JR首都圏主要路線 各車両の照明LED化率から分かるものとは

JR首都圏主要路線 各車両の照明LED化率から分かるものとは

スポンサーリンク
施設動向
B修8000をフォローする
5 Likes
  1. JR東日本では2013年の埼京・川越線用E233系の導入を皮切りに、車内照明のLED化を実施してきました。既存車に関しても、元山手線(現中央・総武線用)のE231系が2013年夏以降から換装を開始、今も多くの路線の車両でLED化が実施されています。なお、換装前の蛍光灯は2027年末までに製造・輸出入が禁止見込みです。

ここでは209系・E231系・E233系・E235系・E531系を中心に、2025年1月末時点での各路線ごとで確認されているLED化の進捗状況(形式・タイプ別、普通列車が対象)を掲載します。少し長くなりますが、ここから分かる点・気になる点、この車両はいつまでに完了するだろう等があればコメント欄にお願いします。
※LED化は全ての客室灯がLED照明に換装されたことを基準にしています。防犯カメラ部、車端部など部分換装のみの場合は含めません。
※2025年1月末で確認は取れていないものの、実際にはLEDになっている編成が存在する可能性があります。

照明のLED化が完了している路線

山手線

写真E235系0番台:550/550両(100%)
・サハ4600番台48両を除く全車が新製時よりLED。

南武線

写真E233系8000・8500番台:216/216両(100%)
・8000番台は全車が新製時よりLED。8500番台は転入当初は蛍光灯でした。

横浜線

写真E233系6000番台:224/224両(100%)
・全車が新製時よりLED。

埼京・川越線

写真E233系7000番台:380/380両(100%)
・全車が新製時よりLED。

常磐緩行線

写真E233系2000番台:190/190両(100%)
・マト19編成のみ新製時よりLED。

常磐快速線

写真E231系0番台:基本編成180/180両(100%)・付属編成:95/95両(100%)
武蔵野線に転用されたマト118編成もLEDへ換装されていました。

中央・総武線

写真写真E231系0番台:60/60両(100%)・E231系500番台:520/520両(100%)
・0番台は2018年~2019年に組み替え対象の60両のみ、500番台の編成は山手線用時代にLEDへ換装されました。

中央・総武線(東西線直通)

写真E231系800番台:70/70両(100%)
・2018年~2019年に換装が実施されました。

青梅・五日市線(青編成・P編成)

写真E233系0番台青編成6両:60/60両(100%)・青編成4両:12/12両(100%)・P編成4両:20/20両(100%)
・2024年までに全てLED化されています。

 

LED化完了が見込まれる路線

横須賀・総武快速線

写真E235系1000番台:基本編成517/517両(100%)・付属編成172/172両(100%)
写真E217系:基本編成0/44両(0%)・付属編成0/16両(0%)
E217系の置き換えに伴い、照明のLED化を達成見込みです。

 

LED化が未了の路線

京浜東北・根岸線

写真E233系1000番台:623/820両(76%)
完了済みの編成換算:62/82編成
・サイ104編成までは2018年までにLEDへ換装されましたが、サイ105編成以降は2021年以降換装が再開されました。
蛍光灯の編成:サイ152(1~7号車),157,158,162~164,166~171,175,176,178~183

中央快速線・青梅線(T編成・H編成)

写真E233系0番台T編成普通車:310/430両(72%)・H編成普通車:150/170両(88%)・グリーン車:114/114両(100%)
完了済みの編成換算(普通車):T編成31/43編成、H編成15/17編成
・T71編成とグリーン車は新製時よりLED。それ以外の編成は2022年より順次換装が始まっています。
※209系1000番台は除外していますが、トタ81編成がLED・トタ82編成が蛍光灯でした。
蛍光灯の編成:トタT26,T28,T29,T32~T35,T38~T42、トタH49,H59 (グリーン車組込編成は普通車が蛍光灯、グリーン車がLEDで混在。)

京葉線

写真E233系5000番台貫通編成:90/200両(45%)・分割編成:40/40両(100%)
編成換算:貫通編成9/19編成、分割編成(10両で1編成と見る):4/4編成
・2022年より順次換装が始まっています。
蛍光灯の編成:ケヨ509~519

写真209系500番台貫通編成:0/10両(0%)
・LED照明への換装は確認されていません。

武蔵野線

写真E231系0番台:248/264両(94%)
編成換算:31/33編成
・MU22編成は常磐快速線時代にLEDへ換装、それ以外の編成も2022年より順次換装が始まっています。
蛍光灯の編成:ケヨMU20,MU21

写真E231系900番台:0/8両(0%)
・LED照明への換装は確認されていません。

写真209系500番台:0/88両(0%)
・LED照明へ換装された編成は確認されていません。

常磐線・水戸線

写真E531系基本編成普通車:208/208両(100%)・グリーン車:6/52両(12%)・付属編成:200/200両(100%)
・K424~K426、K476~K483編成と2代目クハE531-9は新製時よりLED。それ以外の編成は2022年より順次換装が始まり、2024年に普通車のLED化が完了しました。一方、K423編成以前のグリーン車46両は蛍光灯を維持しています。

写真E501系基本編成:0/40両(0%)・付属編成:0/15両(0%)
・LED照明に換装された編成は確認されていません。

上野東京ライン・湘南新宿ライン

写真小山E231系基本編成普通車:208/392両(53%)・グリーン車:0/98両(0%)・付属編成:40/175両(29%)
編成換算(普通車):基本31/49編成、付属8/35編成
・2023年より順次換装が始まっていますが、グリーン車は蛍光灯を維持しています。
普通車が蛍光灯の編成
基本編成:ヤマU502,U504,U513,U516,U518,U526~U528,U531,U532,U534,U535,U539~U541,U-584~U‐591
付属編成:ヤマU2,U6,U10,U12,U14,U20,U31,U33,U35,U39,U45,U51,U53,U55,U57,U58,U61,U63,U64,U66,U-105,U-109,U-111,U-113,U-115,U-118

写真小山E233系基本編成普通車:88/128両(69%)・グリーン車:0/32両(0%)・付属編成:45/90両(50%)
・2021年より順次換装が始まっていますが、グリーン車は蛍光灯を維持しています。
普通車が蛍光灯の編成
基本編成:ヤマU619,U621,U623,U628,U630
付属編成:ヤマU218,U219,U221,U225,U227,U229,U231,U232,U235
※基本編成で一部、車端部が換装されていない編成がいますが、書籍上ではLED化扱いされています。

写真国府津E231系基本編成普通車:184/336両(55%)・グリーン車:0/84両(0%)・付属編成:135/170両(79%)
編成換算(普通車):基本23/42編成、付属27/34編成
・2023年より順次換装が始まっていますが、グリーン車は蛍光灯を維持しています。
普通車が蛍光灯の編成
基本編成:コツK-02,03,06,09~12,15~19,22,26,27,35,37,38,40,41
付属編成:コツS-03,14,27,30,31,32,34

写真国府津E233系基本編成普通車:48/136両(35%)・グリーン車:0/34両(0%)・付属編成:40/105両(38%)
編成換算(普通車):基本6/17編成、付属8/17編成
・2022年より順次換装が始まっていますが、グリーン車は蛍光灯を維持しています。
普通車が蛍光灯の編成
基本編成:コツE-01,02,04,06~08,10,12,14,16,17
付属編成:コツE-51~58,60,62~64,66

その他路線

八高・川越線

写真写真E231系3000番台:24/24両(100%)・209系3500番台:20/20両(100%)
・2023年時点で既にLED化済みです。

房総半島各線

写真209系2000・2100番台6両編成:0/84両(0%)・4両編成:0/192両(0%)
・直通によりLED照明の編成は入線していますが、209系でLED照明へ換装された編成は確認されていません。

E131系、205系、211系など

E131系は全車新製時より照明がLED、南武支線用E127系・205系もLEDに換装されました。一方、高崎・長野所属の211系には照明がLEDへ換装された車両は確認されていません。

参考程度に、廃車済みの鶴見線・相模線用205系は照明がLEDでした。

形式ごとの換算

E235系:1239/1239両(100%)
E233系:2650/3401両(78%)
E231系:1764/2476両(71%)
209系(車籍有のトタ81含、MUE-trainとB.B. BASEは定期外のため除外):30/404両(7%)

E531系:414/460両(90%)
E501系:0/55両(0%)
E217系:0/60両(0%)

(参考)編成ノート

(編成ノート)E233系
記事中の凡例E・・・出場した日など、その変更が行われて以降1回目に営業線/回送線を自走でまたは牽引を受けて走行した到着日の日付D・・・沿線/列車乗車等で目撃した日など、その変更が行われたことが確認された日付F・・・商業誌において、その変更が
(編成ノート)E231系
記事中の凡例E・・・出場の回送が行われた日など、その変更が行われた日付(分かる場合のみ)。D・・・目撃した日など、その変更が初めて確認された日付。F・・・商業誌において、その変更が行われた日として掲載されていた日付(現車と矛盾しない場合のみ
(編成ノート)E531系
記事中の記号の凡例E・・・出場した日など、その変更が行われた日付(分かる場合のみ)。D・・・目撃した日など、その変更が確認された日付。F・・・商業誌において、その変更が行われた日として掲載されていた日付(現車と矛盾しない場合のみ)。E(新製

コメント

  1. マト118編成のサハのようにLED化後に廃車となる例はあるので、車両の運命を左右する動きでは無いでしょう
    同じことは前照灯LED化にも言えます

  2. データに沿って見ると、E231系以降の車両に対してLED化を実施し、209系世代ではワンマンに対応した八高線500番台やE127系を除き意図的に避けているような印象を受けます。例外は多少存在しているものの、検査周期延伸が決まった後は209系以前の車両に対してはこの2つ以外で実施がされてないようで、E231系以降はある程度長期使用・209系以前は沙汰するつもりなどの方針がそのうち見えてくるかもしれません。

戻る HOMEへ
Kumoyuni45 > 鉄道コラム > 施設動向 > JR首都圏主要路線 各車両の照明LED化率から分かるものとは
ADSENSE_SCRIPT_CODE
タイトルとURLをコピーしました