先日、山梨県富士吉田市に用があり、その際に富士急行線に乗ってきました。今回は、富士急行線と同線を走る6000系についてご紹介します。
富士急行線について
富士急行線は1900年9月21日開業で、路線長は大月〜富士山間の大月線23.6kmと富士山〜河口湖間3.0kmの計26.6kmです。
「富士」で使用されていたスハネフ14が留置されている富士山駅ではスイッチバックを行います。全線が単線で、途中の勾配は最大40‰にも及びます。
大月駅の標高は358m、河口湖駅の標高857mで、大月駅からはJR中央本線の普通列車・特急富士回遊が乗り入れています。
そんな富士急行では、富士登山電車をはじめとする様々な車両が走っています。なお、今回はその中でも元JR・205系から改造された6000系についてご紹介します。
富士急行6000系
富士急行6000系は、JRの京葉車両センターや川越車両センターに所属していた205系中間車を、JR東日本の系列会社東日本トランスポーテック(→JR東日本テクノロジー)で先頭車改造したり、八高線用205系を富士急行に譲渡したりして生まれた車両です。ちなみに、6000系という形式は、205系が登場した昭和60年(1985年)に由来するそうです。
番台 | 編成数 | 転用元 |
---|---|---|
6000番台 | 3本 | 205系0番台量産先行車が種車、京葉区から譲渡 |
6500番台 | 2本 | 205系0番台量産車が種車、京葉区・川越区から一本ずつ譲渡 |
6700番台 | 2本 | 205系3000番台が種車、川越区から譲渡 |
今回私が乗ったのは、その中でも205系元ハエ28編成を種車とする、6502編成(トーマスランド20周年記念号)です。
トーマスランド20周年記念号
車内外至るところにソドー島の機関車が。富士急ハイランドにもトーマスエリアがありましたが、昔埼京線で走っていた頃とは全く違った様相で新鮮でした。扉上部にはLCDも設置され、車内ではWiFiも利用することができました。これからしばらくは富士急行で重用されそうですね。
終わりに
富士急行では、京王5000系を種車とする1000形・1200形(1993年譲渡)が2編成残っています。JR東日本では現在、相模線用500番台、宇都宮・日光線用600番台がE131系によって置き換えられる予定で、相当数の廃車が予想されます。また、仙石線や鶴見線・南武支線にも205系が在籍しており、今後も先述の1000形・1200形を置き換えるため、余剰となった205系が富士急行へと譲渡されるかもしれませんね。
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