埼京線・川越線・八高線の車両が所属する川越車両センターですが、所属車両を「ハエ〇〇編成」あるいは「カワ〇〇編成」と呼ぶことがあります。それらの持つ意味と、本来「ハエ」であるにもかかわらず「カワ」と呼ばれている現状についてまとめます。
電報略号と「カワゴエ」
「ハエ」「カワ」ともに、本来は電報略号として用いられていたものでした。電報略号においては極力省略が行われ、川越→カワゴエ(旧仮名遣いでカハゴエ)とされ、「カワ」あるいは「ハエ」と略されるようになりました。しかし、「カワ」では他に川崎などと重複するため、他と重複しない「ハエ」が用いられるようになりました。
1985年9月1日の同所開設時には、同所を指す電報略号が「北ハエ」とされました。(北は国鉄東京北鉄道管理局を指す)
また、JR移管後は「東ハエ」(東は東京圏運行本部→東京地域本社→現・東京支社を指す)とされ、2001年4月の大宮支社発足後は「宮ハエ」となりました。そのため、現在同所の所属車両には「宮ハエ」表記が行われています。(4号車の5号車寄りもこれに準拠しています。)
千ラシ→八ミツ→宮ハエ
転属順なのに、千ラシが見えてる八ミツ消したら出てきたのか?
元 クハE231-5 です#宮ハエ#八ミツ#千ラシ pic.twitter.com/xnbV6xaPrz— 走ルン(低浮上) (@3u6SLw2gvvggPWP) February 23, 2019
現場での「カワ」呼称
しかし、現在でも一部において「カワ」と呼称される例があります。実際、2016年11月に205系元ハエ28編成(→富士急行へ)が配給された際には、「カワ28編成」と表記されたメッセージが掲出されました。現場での取り扱いを伺い知ることは現実的に困難ですが、現状では混在しているようです。
ハエ28編成4両配給
日進発車済メッセージ的に公式はカワ28っぽい? pic.twitter.com/WpK2rOzsct
— きの (@kinoko_sino) November 7, 2016
他区所の場合
他区所の場合においても、同様に電報略号が用いられています。(以下例)
- 八王子支社・三鷹車両センター→八ミツ
- 千葉支社・幕張車両センター→千マリ
- 横浜支社・鎌倉車両センター中原支所→横ナハ
- 仙台支社・小牛田運輸区→仙ココ
しかし、川越車両センターは人によって呼称も異なり、趣味人の間でも呼称が分かれるところです。皆さんはどう呼んでいますか?
川越車両センターの呼び方
— ととととととととととととととととととととめ@増量中 (@1010me_rail) July 2, 2021
コメント
千葉支社・幕張車両センター→千マリ
横浜車両センター・鎌倉車両センター中原支所→横ナハ
仙台支社・小牛田運輸区→仙ココ
横浜車両センター…? ← 横浜支社の間違いでは…?
その通りです。修正致しました。すみません。
特に川越西線・八高南線用車両において,編成番号札の裏面に「カワ」と書かれているためではないかと推測しています。
さらに追加で,
鎌倉車セ中原支所の南武支線用205系の編成番号が,
公式(?)では浜1・浜2・浜4とされているものの(「4号車の5号車寄り」もこれに準拠),
編成番号札裏基準ではワ1・ワ2・ワ4となる例もあります。
もっと言えば(ここまで言うと本題からズレてしまいますが…)前面窓や編成札と乗務員室扉の表記でハイフンの有無など表記が異なる例もありますね(ex; E233系3000番台国府津車、E231系1000番台小山後期車、E231系0番台三鷹車、115系新潟車の一部、215系の一部など)。
編成番号は意外と奥深いなぁと…