トンネル掘削による環境に対する影響を懸念した静岡県が着工を認めず、2027年の開業が断念されたリニア中央新幹線品川-名古屋間。
静岡県内以外では岐阜県瑞浪市内においてトンネル掘削工事による井戸等の水位低下が観測されたことから工事を中断しています。
東京都調布市で大深度地下トンネル掘削工事中に地盤陥没事故が発生した東京外郭環状道路は開通時期が未定となっており、中央新幹線の整備区間には大深度地下を利用する区間が存在することから、大深度地下利用に対する先の地盤陥没事故による影響が懸念事項になると考えられます。
報道等では開業時期を2034年以降とする記述がみられるものの、正式な開業時期は見通せない状況にある中央新幹線は開業にこぎつけることができるのでしょうか?
東京外環自動車道(中央JCT~大泉JCT)の開通予定 NEXCO東日本
東京外環自動車道(中央JCT~大泉JCT)の開通予定 | NEXCO東日本
NEXCO東日本が予定している東京外環自動車道(中央JCT~大泉JCT)の開通状況をご案内します。【NEXCO東日本オフィシャルサイト】NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)は関東以北、長野、新潟から北海道までの高速道路を管理しています。
東京外かく環状道路(関越~東名)工事現場付近での地表面陥没事故について NEXCO東日本
東京外かく環状道路(関越~東名)工事現場付近での地表面陥没事故について | NEXCO東日本
NEXCO東日本からお客さまへの大切なお知らせです。「東京外かく環状道路(関越~東名)工事現場付近での地表面陥没事故について」。【NEXCO東日本オフィシャルサイト】NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)は関東以北、長野、新潟から北海道までの高速道路を管理しています。
都市部シールドトンネル工事についての主なご質問 JR東海(pdf)
https://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/urban_shield-tunnel/faq/_pdf/toshibu210824-1.pdf
コメント
できるかできないか、でいえば「できる」でしょう。ただし、2034年開業は難しいだろうと思いますし、何より採算が全く取れない大赤字路線になるでしょう。事業の継続性、採算性という点で、上場企業であるJR東海がどのような経営判断をするか、ですね。
大深度で工事を行うにしても、ケースバイケースですよね。
土地によって地層や地盤はことなりますから。
ただ、岐阜県で地下水が低下したのを速やかに県などの関係各所へ報告されなかったのは懸念事項です。
ここまで工事を進めた以上、もはや開業させない手は無いでしょう。
技術的な課題は費用と時間でねじ伏せることができるでしょうし、JR東海ならばその点に心配はいらないように思います。
やはり問題は沿線自治体の心情で、双方ともに丁寧かつ理性的で科学的根拠に基づいた議論が求められているように思います。
技術的に開業できるかといえば十分可能だとはっきり言えます。建設業界での人手不足などが影響してさらに開業が遅れる事も予想されますが、構想の重要性からしてJR東海だけでなく国も早期開通を求めているはずです。
さんざん話題になった水資源の話ですが、西九州新幹線でも同じような事例が発生しその後河川改修などで水資源が復元されていますので、正直な話事が大きくなりすぎている感が個人的にします。
他は全て順調に進んでいて静岡の問題が解決すれば開通するように言われることもありますが、大深度地下の工事に課題がありすぎて首都圏区間の開業が見通せてないのが現状だと思います。
地盤沈下による大変な補償問題に発展する可能性があり、シールドマシンが国有地から一歩も進めていない現実を考えると、開通できるとしても大深度地下での技術課題が解決した後ではないでしょうか。それを踏まえると大阪まで開通するまでは50年くらいかかる気がします。
22日の東海道新幹線不通の時にも痛感しましたが、東京〜大阪間のバックアップを増強する意味でも中央新幹線の開業は不可欠であると思います。
時期がずれ込んでも良いので何としても開業にこぎつけてほしいものです。