こんにちは。今回は、線路が完全に撤去されてしまった、大宮駅旧12番線の今後について、自らの考えはもちろん、他の方の考えを併せてご紹介したいと思います。
大宮駅旧12番線とは
大宮駅旧12番線は、埼京線開業まで川越線の地上ホームとして利用されていたホームです。
正確には、1985年の地下移転まで定期の入線運用があり、その後非電化となりました。
直近では2006年3月13日にリゾートしらかみ・くまげら編成の入線がありましたが、それ以降は使用されていないと思われます。
2020年2月〜3月にかけて線路脇に柵が建てられ、車両の入線も不可になっていました。
そして、先述の通り2021年2月に線路の撤去が確認されました。
線路撤去の理由①ホーム延伸・拡張・移設
ここからはデリン様(Twitter@derinative)のお考えを参考に書かせていただきます。
大宮駅11番線・旧12番線の入る(入っていた)第5ホームは、現時点では片面11番線のみ使用可能であり、大宮駅では唯一のものとなります。
また、もともと他のホームよりホームが狭いことに加えて、ホーム両端は非常に狭くなっており、旧12番線側にはホームがありません。さらに、現行関連の施設もあります。
エレベーターで南北改札間を移動する際には、このホームを通らなければならず、ホームの狭さが混雑を招くことで、バリアフリーの観点から問題となります。
また、他のホームより少し南側にあるため、後述する大宮GCS計画での新東西自由通路の建設にも支障がでます。
以上のことから、ホームを拡張せざるを得ず、さらには南北での移動も必要となってきます。
そのため、ホーム改良を行う可能性が指摘されています。
これらの問題を解決するために、旧12番線をホーム拡幅用地に使った上で、いわゆる13番線と呼ばれる工場と繋がる電化された線路を15両対応の新12番線にするのではという。
— デリン (@derinative) February 20, 2021
線路撤去の理由②大宮GCS計画
大宮駅では現在、「大宮駅グランドセントラルステーション計画」が進められています。
この計画では、大栄橋方に新たな東西自由通路を作り、東武改札とJR改札の乗り換えの利便性向上などを目指すなど、様々な事業が行われています。
大宮GCS計画の素案も参照したけど、これともやっぱ絡みそう。 pic.twitter.com/guzzFOaK9o
— ととめ (@1010me_rail) March 6, 2021
この計画での新東西自由通路の建設などで、他のホームより南方にある第5ホームは改良の必要性が出てくるかもしれません。また、自由通路の杭や柱のための用地を考えると、今回旧12番線が撤去された跡地は、必要な用地のように見えました。
大宮旧12番線の跡地の現状
大宮駅旧12番線上尾よりで作業を行なっていました。
分岐器撤去後の軌間の確認のような作業をしているように見えました。 pic.twitter.com/NiWKrAAJ3B— ととめ (@1010me_rail) March 6, 2021
先日大栄橋方から11番線・旧12番線・13番線を観察してまいりました。
旧12番線と、11番線、工場につながる13番線(電化)の分岐器は撤去され、道床も新しくなっていました。仮に12番線のホーム改良が進められるとすると、現13番線を一部R修正の上12番線としそうです。
現在の13番線は、営業運転には向かないRのように見え、大栄橋からみて右側に大きく膨らんでいました。
仮に12番線を再びホームにするとするならば、この部分のRがネックとなりそうです。
何らかの手が加えられそうですが。 https://t.co/xcruC8tGMv pic.twitter.com/zDtmdprrY1— ととめ (@1010me_rail) March 6, 2021
ですので、その膨らみを抑え、緩やかなRにする必要がありそうです。
そこで、11番線下り方のホームを0.5~1両分上り方にずらし、12番線跡地の両端を使い分岐器を単純化して13番線を15両対応の新12番線として活用(加えて、ホーム拡幅を実現)するのではと一連の工事を見て感じました。
ホーム幅が誇張されているのはご了承ください。他路線ホーム並かと思います。 pic.twitter.com/vFXFwsDRnf— デリン (@derinative) February 20, 2021
最後に
柵設置から線路撤去など、その動きが注目されることが多い12番線ですが、これからも積極的に観察していきたく思います。
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