4月30日にご紹介した決算説明資料が、GW後半に広がり、最近JR東日本の架線レス計画に触れた方も多いのではと思います。想定していた線区もあるので、改めて論点をまとめます。
架線レス化の話は2種類
運転見合せの原因として何が思い浮かぶでしょうか。人身事故や車両故障と並んで、架線付着物が思い浮かぶと思います。当然、遠い将来は架線レスを目指す流れがあります。長期的な稠密線区の架線レス化です。
一方で、変電所の老朽化などが進み、必ずしも架線を必要としない閑散線区で、架線を撤去し、非電化路線に戻す動きがあります。短期的な閑散線区の架線レス化です。
前者は2004年には明らかになっていましたが、後者は、東工所・東電所技術フォーラムにて「戦略的スリム化として、架線レス化を進める」との記述があり、具体化した計画が見えてきたところです。
115系を残す新潟地区
具体的線区について、数年前にE電界隈で議論があり、多数派となっていた想定線区は弥彦線・越後線(吉田~柏崎)です。E129系を新製すればすぐにでも置き換えられるにも関わらず、115系が少数残留しており、電車運用の削減計画が推測されていました。
国鉄末期に直接吊架式で電化された区間で、下記のサイトに給電区分などが掲載されています。
なお、詳細は先々まとめたいですが、211系の転入計画の中止とは、直接的には無関係です。E129系の新製計画と同時期の話で、その後の増備もあり、置き換えるタイミングはいくらでもありました。
弥彦線・越後線(吉田~柏崎)の状況
実際に弥彦線、越後線(吉田~柏崎)を見に行った方は、架線柱の更新が行われていることに気付くと思います。私が数回乗った限りでは、2013年ごろに打ち切られている印象でしたが、近年の更新状況が気になるところです。
仙石線など、他にも閑散区間を含む電化線区は存在し、引き続き情報を集めていきたいです。
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