JR東日本が公開した2025年3月期決算および2026年3月期経営戦略の説明資料において、インバウンド需要の獲得に向けて増発や車両新造等での輸送力増強も検討していることが明らかにされました。
今後『インバウンド需要の獲得』が念頭にある列車増発や車両導入が見込まれそうですが、どのような動きが考えられるでしょうか。

JR東日本 インバウンド対策で車両新造・増発を検討
JR東日本は30日、2025年3月期の通期決算を発表しました。併せて、説明資料も公表されています。それによると、インバウンド需要の獲得として、「ストレスフリーな受入環境の整備に加え、増発や車両新造等での輸送力増強も検討」が明記されています。
コメント
インバウンド対策での車両新造や増発とのことですから単なる老朽取替ではなく、旅客サービスの面で外国人利用者との接点の多い空港アクセスや外国人利用が多く輸送力が逼迫しつつある富士回遊、波動輸送あたりのテコ入れが検討されているといったところでしょうか。
特に成田空港輸送に関しては利用が堅調であり、今後中長期的にも利用増加が見込まれる状況、成田空港リニューアルやライバル関係でもある空港アクセス9両化も話が出てきており、このタイミングでE259系に代わる次の新車が出てきても不思議ではないと思います。
その一方、設備投資計画からも分かる通り今後3〜4年の間は大規模な新車導入が考えづらい状況でもあることは確かで、波動用車両の少数増備といった形に収まる可能性も十分考えられそうです。
インバウンド需要ということを踏まえると、国内の通勤通学需要がメインとなる一般型が所要数を再び増やすというより、やはり特急型の方に何かしらのテコ入れが入りそうですね。
特に成田エクスプレスは役割上これに直結するはずですので、新型車両による旅客サービス向上と車両捻出を図りそうです。
海外から日本への実質的な玄関口である成田空港に関連する輸送がまず思い付きますね。
成田エクスプレスの運用見直しや総武(快速)線の運用見直し・E235系増備までもがあるかもしれません。
あとは東京を代表する路線と言っても過言ではない山手線でしょうか。
渋谷に秋葉原や上野と観光地を通るので。
確かコロナ渦で減便して余剰編成が出ていたと思いますので、この機会に余剰編成の活用も含めた運用見直しがされるとか。
他にざっくりで言うと新幹線関連も旅行に直結するので、何らかの動きがあっても不思議ではなさそうですね。
インバウンド需要といってもNEXに新車をいれるとは考えにくいでしょう。
E259系は6連固定かつ定員はE257系500番台と変わらないので房総特急や波動には使い勝手が悪いですし大規模な組み替えや余剰廃車が伴う転用では運用効率化や車両の長寿命化といった方針に逆行します。
基本は中距離列車の新車で特急型の増備があってもE353辺りを波動用に数本増備程度だと思いますね
富士回遊(と、もしかするとあずさのうち数本?)の成田/羽田の空港直通化のような、新たに出てくる需要・運用に充てる感じでしょうかね
インバウンドは国内外の景気や国際情勢に左右されるところがあり、場合によっては大量の余剰車を抱え込むことにも繋がりかねません。このため、まず現在の余剰車を整理・活用すると同時に、新製する車両についても、仮に需要減になっても老朽化した既存車両の置き換えにそのまま転用できることを考慮すると思います。
例えば特急車両を新造するとした場合、仮に需要減により減便となっても、そのままE257系など(その時には機器更新後の寿命もちょうど迎えるでしょうし)の置き換えに使えるようにする、と言った具合です。
成田エクスプレスに新車を導入するのではという意見がぼちぼち見受けられますが、残念ながら新車投入はまだ先の話だと思います。
確かにE259系は若干くたびれている感じではありますが、何だかんだであと5年10年は存続するのではないかと思います。
外装をリニューアルしたのも記憶に新しいですよね。
ただし中長期的に考えれば、さすがに次世代の車両への置き換えが計画されるでしょう。
あくまでも今から数年以内に新車への置き換えはないだろうという意味合いで受け取っていただければと思います。
成田エクスプレスについては、コロナ禍前レベルまで発着駅を増やしネットワークを広げることが考えられます。また、臨時運行された実績がある河口湖の他にも、日光などへの人気観光地への直通もよさそうです。
比較的需要が小さい都市から空港への直行便はバスの範ちゅうですが、近年は運転手の不足により増発が困難な状況にあるので、ここはチャンスではないでしょうか。
インバウンドで混雑が集中している線区は山手線なのではないかとも思われますが、資料からすると特急型でしょうか。
費用対効果を示せず新車製造が困難な特急型車両全体を見通しつつ今回の資料を重ねると、
・E259の後継に、9連を数本導入、限定運用で混雑時に投入
・浮いたE259の6両を波動用に
または
・富士回遊にE353の3両を新造投入し、波動用E257の5両を1運用浮かせる
程度でしょうか。
後者なら、時機を逸したようにも思いますが。
インバウンドの好影響を受ける線区自体も少なく、予算が限られた在来線で新製するための建前なのかなと予想します。
特急用車両を追加するのであれば、E257系のような汎用型の車輛でしょうね。
E259系は現状一部を房総特急の運用に回すなど、コロナ期の需要減少を前提とした車両運用になっているので、それを元に戻せば成田エクスプレスの運用数確保は難しくなさそうです。そして、房総特急も日光特急も富士山運用も波動輸送もすべて担える汎用型の車輛であれば運用の効率化も可能。令和の183系/485系の復活、という感じではないでしょうか。
インバウンド「獲得」の獲得の部分を履き違えている人が多いように感じますね
獲得の意味を考えればただ単に既存の列車をそのままテコ入れするのではなくインバウンドが見込める新規開業する線区への新造、既存線区に関しては増発や増結による運用見直しだと思われますね
具体的には新造対象は羽田空港東山手ルート、増発増結は総武快速線〜成田線直通や富士回遊、日中の山手線や大月発着辺りだと思われます。
後波動用捻出はE657系の余剰車が対象で
東海道線特急・房総特急(京葉線系統のみ)を絡めた玉突きが起こるのは既に話に出ています。実際スジも出てますし
>後波動用捻出はE657系の余剰車が対象で
東海道線特急・房総特急(京葉線系統のみ)を絡めた玉突きが起こるのは既に話に出ています。実際スジも出てますし
5ちゃんねるやXで特定の方だけが主張されている内容ですね。
https://x.com/RdbeA68W9FacyDC
検討だけして終わらなければ良いですが。
成田エクスプレスは既に毎時2本設定されているのでこれ以上の増発は厳しいと考えます。
考えられるのが成田空港行きの普通を快速にしたり、快速を毎時2本にする位でないですかね。それに伴い不足するE235系1000番台を当初の予定通り新造する形になるのではないでしょうか。
昨今、車両増備や置き換えにあたっての名目を立てるだけで苦労しているような噂話が流されたこともありました。過去の鉄道ピックアップのコメントや匿名掲示板にもそのような趣旨の発言が漏らされており、事の真偽を問うには無理がありますが納得させられるものがあります。投資対象に適したものとしてインバウンド需要対応を掲げたと見られ、当座は名目に即した設備の車両とするでしょうが、当たり前のように将来的な転用を考慮に入れたものにするでしょう。
ずばり申し上げますが、他社線向けと言えるE261系が実現できるのですから(これとて国内の富裕層向けかと言えばそうとも言い切れない)、インバウンド需要向け車両の投資が出来ないとは間違っても言えないでしょう。
いくらインターネットが発達したとはいえ、現地での交通拠点として情報案内窓口の存在が明確な 鉄道の駅 という存在は依然として一見の旅行者にとって心強い存在でなければいけません。
それではいくら何でも考え方が古すぎると思えば、現状では、何か困った時の即席の窓口に成り得るAIでは人間ほどの親切さや正確さを発揮するまでに鍛え切られていると言えず、まだ無理があります(嘘すら教えてくる)。そういった部分もインターネット空間に存在させる情報案内機構と捉え、他者に任せっきりにせず主体的に取り組んでいく必要がありそうに思えます。
成田空港の鉄道アクセスに関して複線化や増結の検討、羽田空港アクセス線の建設推進と、設備面では検討や改良が進められている中ですので、確かに片手で指折りの年数のうちの事業化にはならないかも知れませんが、10数年程度の間には目に見えるものが出てくるのではないかと思っています。
“インバウンド需要”という文言や、成田空港の新滑走路開設による発着枠拡大と将来的なターミナル刷新に合わせた複線化も含めたアクセス輸送強化の必要性が現実味を帯びてきた背景を考えると、成田エクスプレスの輸送力強化を念頭に置いているものと思われます。
成田空港では新滑走路開設により2029年度にも年間の発着枠を最大50万回と現状の1.7倍まで拡大する計画であり、NEXの空港アクセスの輸送シェアが長年同じ割合(実数では増加している)で推移していることも踏まえると、NEXも空港自体の強化の影響を受けないとは考えにくく、実際2030年代前半にはピーク時の混雑率が100%を越えるとの試算結果もありますから、何らかの対応が求められるのは必然的な流れかと思われます。