2006年に中央快速線に導入されて以降急速にJR東日本首都圏各路線へ導入されたE233系。
国内の鉄道車両の同一形式として製造された両数では国鉄103系に次ぐ2番目で、更には相鉄・小田急・都営地下鉄・東京臨海高速鉄道にも車体設計或いは走行機器類に共通点が見られる車両が導入されるなどしています。
これほどの導入規模であることからE233系の完成度が高いということは明らかですが、果たしてその完成度の高さはどれほどのものなのでしょうか?
追記
注釈)「国内の鉄道車両の同一形式として製造された両数」は貨車を除外します。
コメント
JR東日本発足当時の車両屋の担当者クラスが、コストカットを命題に209系を製作しましたが、その時から本当に作りたい上質な車両がE233系だったという理解です。
一方で、車両にコストをかける原資として充てていた事後保全(故障してから点検する)は、労組の反対も有りうやむやになりましたね。
それをCBMとして取り入れたE235系では平成採用に世代交代して製作されたものの、車両屋としての方向性を感じ取れないですね。
車両検修の職種が群を抜いて人手不足なのですが、今のところ会社は何ら手を打つ雰囲気も無く、ワンマン化で浮いた車掌を大規模に車両センターに行かせるのか、E235系導入を推し進めるのか、E233系以前の車両もCBM化していくのか、近いうちに方針が見えてくると思います。