東武伊勢崎線系統の特急「りょうもう」。
使用車両は「リバティ」化された列車を除き200型が使用されていますが、その200型は一部機器を1700・1720系「デラックスロマンスカー(DRC)」から流用しており、それらの機器は製造から約60年経つものもあります。
また、度重なる更新を経て当時の部品は残っていないものと推測されますが、1956・1957年製造の1700系を種車とした204Fは11月14日に南栗橋で検査を受け出場し、同じく1700系を種車とした205Fは3月に「カルピスEXPRESS」塗装となり約3年間運行予定となっているため、この2編成は書類上の車齢が70年を突破する見込みです。
関東大手私鉄で非VVVF・機器流用の特急型車両という共通点のある西武10000系「ニューレッドアロー」は2026年度頃に代替される見込みですが、機器・車歴を見れば異例の長寿とも言える東武200型はいつまで活躍するするのか、また一部編成を代替した500系「リバティ」の製造は途絶えていますが、後継車両はどうなるのでしょうか?
コメント
N100の増備が済んだら6両固定の新形式をつくるのでしょうか
少なくとも2030年頃までには置き換えられると思います。また、スペーシアが廃車になっているので、そう予測します。
新しい車両は東武がリバティをそのまま増備するのか、はたまた日光伊勢崎共用の6連新型特急を製作するのか次第だと思います。スペーシアXの増備がない限り、残る100系と同時に置き換えられるでしょう。
とはいえ、通勤車両でも置き換えなければいけない車両が山ほどあるのは事実です。現時点で野田線と東上線地下直への新車導入が決まっていますから、その後に特急車両を新造することになりそうです。そのため、この先10年前後は100系200系ともに走り続けるのではないでしょうか。これらを考えると10000系列にはまだまだ頑張ってもらう必要がありそうですね。
数年以内に500系の増備を再開して置き換えると思いますが、利用状況などから本数や編成数を見直し、特急の運転系統やダイヤについても改めて整理することになると思います。
車両以前に今の特急りょうもうという形で存続するのかすら怪しい所です。
今まで東武鉄道の独壇場と言われた両毛地域は、北関東道や上武バイパスといった新道路整備が進んだ事を背景に、特急りょうもうの需要低下及び利用客減少に悩まされています。
既に地元の人達は都内に向かう手段として遅くて遠い(浅草行)東武を選ばなくなっているのです。
利根川向こうのJRの駅まで車で乗り付ければ、都内の山手線主要駅どこでも乗り換え無しで辿り着けます。
乗客に東武鉄道を選んでもらえるよう、輸送体制の根本的な見直しが必要な段階なのです。