昨年11月に近江鉄道が環境配慮型車両(VVVF車)を導入を検討していることを明らかにしました。一方で少し遡り昨年10月には親会社で現役全車両の譲渡元でもある西武鉄道から鉄道車両の提供を含む物的支援を受けることが明らかになっています。
後者の情報を見ると西武鉄道から車両が譲渡されることが考えられますが、一方で現在西武鉄道で廃車が進行したり今後廃車が見込まれる車両は界磁チョッパ制御の2000系や抵抗制御の101系・4000系・10000系です。
1ヶ月で計画が変更になったとも考え難いですが、果たして近江鉄道の環境配慮型車両はどのような形で導入されるのでしょうか。
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近江鉄道 環境配慮型車両(VVVF型)の導入検討
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コメント
西武からの譲渡を前提とすると1番考えられるのは新2000系の2連をVVVF化することでしょうか。現状纏まった数が在籍していて、100形の一部(元西武301系)や300形(元西武3000系)で行った中間車の先頭車化改造も不要なので機器更新のみで済むと思います。
中間車の先頭車化改造は不要とおっしゃっていらっしゃいますが、置き換え対象の800・820形は10編成であり、一方で2両編成の新2000系は8編成ですので、少なくとも2編成は先頭車化改造が必要となります。
とりま 207系のY編成なら余ってますよ~ 1編成だけですけど…
デンシャオタクさん
新2000系の4連はクモハモハのユニットと単独モハそしてクハで編成されています。つまり一方の先頭車が電動車なので、VVVF化前提であれば全電動車編成はありえませんから編成両端の先頭車を組み合わせれば済むことです。クモハへのパンタの再搭載とクハへの補助機器移設は必須ですが、先頭部移植による中間車の先頭車化改造よりは手間もコストもはるかに少ないはずです。
そもそも下でも触れたとおり、2417F・2419Fと2451Fの落成時期は2か月しか変わりません(1988年3月と同年5月)。車体構造や更新修繕施工の有無を踏まえればむしろ前者の方が状態が良好である可能性が高く、現段階で「譲渡対象は新2000系のみ」と断定することはできないでしょう。
2000系2両は10編成いますよ。
ちょっと形が違うのもいますが、車齢的に対して変わらないので。
常識的に考えれば2000系の2連をそのままVVVFするか、4連から中間2両を外して2連化した上でVVVFするか、この二択または合わせ技になるかと。一部で囁かれた30000系2連譲渡説は夢物語の類と断じてよいでしょう。30000系2連は定期運用こそ少ないですが、30000系の8+2編成は検査入場などで8・10連に不足が生じた際に柔軟に対応できる貴重なダンパー役なので。
残存する新旧2000系の2連が全編成譲渡対象だとすればそれだけで800形全数を代替可能ですし、旧2000系が譲渡対象から除外されるならその分は4連の編成短縮で補うことになるでしょう。妄想が許されるなら4000系を1~2本譲渡して3代目「あかね号」として導入すれば…とも思いますが、まぁ現実的ではありませんね。
VVVF「化」でした、脱字失礼。
旧2000系について付記すると、現存する2417F・2419Fはともに1988年製で1984年製の300形(元3000系3007F・3009F)よりも車齢が若く、2451Fとも落成時期が2か月しか変わらないので、形態の違いは無視して譲渡される可能性が高いのではないかと思っています。
そういえば旧2000→3000→新2000の順番で製造されてましたね…
ふと思ったのですが、近江が300系(元3000)を今走らせているということは
界磁チョッパの足回りのまま2000系2両編成を譲渡して、事後改造でVVVF化する手もできなくはないんですね。親会社の西武も金欠な今、どこまで子会社の面倒を見るのかも怪しいところです。
部品取り用に8両編成も彦根に連れて行って彦根で先頭車化するパターンを踏襲でしょうか。
自前で用意でなく、自治体から捻出した費用で製造、貸し付けでしょう。
VVVF化とワンマン改造が必要ですから、先頭車の構体さえあればOKなのでしょう。4連からの改造だと先頭車へのパンタ追加が必要ですが、車番を分けるかどうか程度のレベルでは。
改造費用は自治体の補助金で賄うのでしょうが、自治体側から「折角だから地元にも新車を!」なんて欲が出てきて、話をややこしくするのは避けて欲しいですね。
西武2000系を改造して導入すれば、4扉車両になるので改造に手間がかかりコストが、少し
割高になるかもしれません。
手頃なのは最初から2両編成の2000系・新2000系ですが、新2000系の更新車に運転台部分を接合改造し、さらにVVVF化も実施する…というのも考えられなくはありません。
いずれにせよ親会社・西武からの移籍車となる可能性は高いと思います。
小田急より譲渡予定の8000系に4連と6連が存在することに注目です
西武では4連での導入予定ですので、VVVFの中間車2両が余剰となります
これに運転台を接合するのは流石にたいへんでしょうから
その機器類を西武2000系の2連に移植して活用できないでしょうか、
一番費用が節約できると思うのですが
それとも、とっくの昔に廃車された西武9000系の機器類は、
廃棄されてるのでしょうか?もしも保管されていたら・・・(謎)
それなら4000系に移植してる筈か(笑)
小田急8000形は6連のまま国分寺線に投入の予定です。
西武鉄道が他社から車両を購入→工場で整備→近江鉄道に譲渡、でも「西武鉄道からの鉄道車両の提供」と成り得ますので、必ずしも西武車が譲渡されるとは限らないように思います。東急9000を5両で購入→余ったデハを先頭車化改造→2両化して譲渡、なども考えられると思います。
2022年末の西武101コラボを延長する形で、上信電鉄7000系のクモハを背中合わせにした車体を新製し、室内を転換クロスにしたバージョンを「3代目あかね号」として導入し、快速の復活且つ毎時間運転を実現してもらいたいです。
近江鉄道の導入時期が明らかでないことから邪推すると、おそらく来年再来年の話ではないでしょうから、2030年以降、元東急小田急のサステナ車両を代替するタイミングで登場するVVVFの新形式車両を西武グループ共通設計として、制作する車両の一部を近江鉄道向けとして発注する可能性もあるかと思います(京成グループ標準車体のようなやり方)。
県の予算を投入する際「環境への配慮のため」というのは財政資金をつかう理由として結構重要なことで、その名目で予算を認められている以上、VVVF化は実施されるだろうと思います。
それにしても、譲渡元の西武は2000系を更新せずに他者からVVVF車を購入し、譲渡先の近江鉄道がVVVF改造をする(だろう)というのは面白い話ではありますね。