現在、津覇車輌工業にて10030型50番台の2両編成に対し、車体修繕及びワンマン化改造が実施されています。ここ10年程度では、元々8両編成以下を基本とする10000系列・30000系の「スカイツリーライン系統←→アーバンパークライン・東上線・ワンマン館林地区」の転用事例が多くありますが、アーバンパークライン・東上線・ワンマン館林地区では分割併合・併結の運用が現在ありません(※東上線に在籍する6+4両編成は10両固定扱いのため、割愛します)。
ここで、アーバンパークライン・東上線への転用および元から東上線所属の10030型では分割併合・併結が無いために不要な電気連結器を撤去しているにも関わらず、ワンマン館林地区への転用では電気連結器を撤去せず維持している状態です。
ただし、ワンマン転用時に前面貫通扉の幌と幌受けを撤去しており、これだけを見れば幌を繋げた併結運用は想定していないことは想像できます。
現在使っていない電気連結器を2両ワンマン転用車が維持している理由として考えられるものは何でしょうか。
コメント
救援用ですね。
8000系がワンマン化しても栓受自体は撤去しない(車載してる)のと一緒ですね。
お題をそのまま読むと、「幌を繋げない併結運用を想定している」になりますね。
その前提で考えると、大規模洪水時の車両避難用だと思います。館林は浸水しませんけど、南栗橋は最大5m、北春日部は最大3mの浸水想定です(重ねるハザードマップより)。検査で北春日部などにいた場合、2両で避難させるより他の4連や6連と連結して避難させるでしょうから。限られた人数で時間と戦うには必要な装備です。
ちなみにJR東の国府津車両センターも浸水区域です。E131系が連結して試運転をしていたのも同じ理由かもしれませんね。
将来的な併結運用を想定しているからだと思います。
小泉・佐野線運用では2両単独で十分だと思いますが、今後館林~伊勢崎の800・850置き換えに2両では不十分な気がします。
(112XXFで置き換えると発表があったわけではありませんが)
私は、休日月1で館林~太田間を中心として乗車しており、そこからの推測でしかありませんが、早朝・夜間はともかく、朝通学時間帯~夕通学時間帯を2両では難しいと思っています。
幌が付いていないことが併結での営業運行をしない根拠とされる意見もありますが、”今”ついていないだけではないでしょうか。
「経年で傷んでいる」「しばらく使わない」これが重なった時に『(更新のついでに)幌を外す』
必要になったから『(新しいのを)設置する』
というのは、おかしい考えでしょうか。
渡り板まで外されてたら、さすがに併結運行が復活する可能性は低そうですが。
(幌よりは耐候性がありそうなので)
ワンマン転用車は幌だけではなく、東武の車両に特徴的な、運転台(乗務員室左側)を仕切る開き戸(仕切っていないときは前面貫通扉のすぐ後ろで固定)までわざわざ撤去されています。現在の状態のまま幌をつなぐと乗客が運転台に入れる状態になってしまうので、併結営業運用を実施するにはその開き戸を復活させる必要があります。この改造は8000系ワンマン車ですら実施されておらず、当初から少しでも併結運用を想定していたのだとすれば、この改造の実施に疑問符が付きます。併結営業運用は一切考慮しない、という考えの現れなのではないかと思います。