先日近鉄京都線新祝園駅近くの踏切で発生した乗用車との衝突事故により、特急車両「サニーカー」の12400系NN01編成の前面や導入されたばかりの新型車両8A系8A10編成の側面が炎上する事態になりました。
各編成は後に救援されていますが、今後の車両動向はどうなるのでしょうか。

近鉄京都線新祝園駅近くで踏切事故、列車の一部が炎上
本日(12/20)午前11時ごろ、近鉄京都線新祝園駅近くの踏切で列車と乗用車が接触し、炎上する事故がありました。炎上したのは12400系NN01編成と8A系8A110編成と見られます。近鉄京都線、接種事故 pic.twitter.com/W


コメント
8A系は修理かその編成の車両の製造になりそうですが、自動車から炎上した12400系は廃車以外の選択肢がありません。
現場の画像で見る限り8A系の損傷具合も大きいので、修繕より代替新造になる可能性が高いと思いますね。
ちょうど増備中のタイミングですしそれほどハードルは高くないかなと。
12400系はLes Saveurs 志摩に改造する予定があるので修理可能ならそのまま種車になったりしないでしょうか。
報道などで様子を見るに、「面一点」で炎上した12400系よりも「次第に幅広く」炎上した8A系のほうが実は影響が甚大なのでは、という気がします。
同じアルミニウム合金・ダブルスキン構造を持つN700Sで代替新造とみられる動きがあったばかりですが、この件では辛うじて見えない範囲の被災に留まっています。
対して今回の8A系は耐火基準をしっかり満たしている(はずですよね…)ドアが焼け落ちるほどで、これでは構体の健全性が疑われて云々以前の問題ではと思います。さすがに真横にいた1両分のみで済むはずですが、代替新造は避けられないでしょう。
あをによしの種車がスナックカー最終増備のNS56だったように、Les Saveurs 志摩への改造対象は比較的経年の浅いNN51又はNN52編成が選ばれると思われます。これらは富吉所属なので改造後も転属が不要となり、何かと都合が良い点からも説明できます。
NN01は火災により運転台周りの電気系統が損なわれている可能性も拭いきれず、京伊特急や阪伊特急に大鉈が振るわれ復便もままならず、余剰車がダブついている現時点では事故廃車としても大きな支障はきたさないでしょう。
12400系は見たところ前面が焦げた程度で構体そのものは大丈夫な上、補修・整形が容易な普通鋼を採用しているのでこのままLes Saveurs 志摩に改造でしょう。
8Aは…正直微妙ですね。
ドアは交換するとして火で炙られたダブルスキン構造の車体を補修・整形できるのか疑問です。
12400系サニーカーも、まだ赤ちゃんである8A系も、編成単位で廃車にせざるをえなくなってしまいました。
この結果、8A系は1編成分が永久欠番となります。