2018年に機器更新及びサハを除き内装更新を受けた東急2000系2003F。
同編成は更新後10両編成で田園都市線にて試運転をしましたが、その姿で営業運転に入ることはなく2018年秋に大井町線へ転用、翌年には9020系9023Fへと改番されました。
サハは更新工事を受けていない(後に廃車)など、大井町線へ転用することが前提だったと思われますが、一方で試運転のみでは不必要な簡易的な内装変更がされていたとの情報もありました。
果たして2003Fが10両編成で試運転を行ったのはなぜだったのでしょうか?
東急2000系 2003F試運転を追いかけてみた 2018.03.26

東急2000系の機器更新と大井町線転用-②2003Fへの機器更新施工
本稿では3回に分けて、東急2000系の大井町線への転用と機器更新工事について考察を交えつつ解説しています。第二回は、2018年前半に機器更新1本目として出場した2003Fが見せた不可解な動きについて解説していきます。
<連載状況>
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【期間限定】「大井町線2000系」が実現した経緯とは?
2018年11月、田園都市線から大井町線へ転用された東急2000系2003Fが営業運転を開始しました。
しかし翌12月には、長津田に入場していた元2000系2002Fが9020系9022Fに改番され、さらに2019年2月には、すでに大...



コメント
当初は田園都市線に残留する選択肢もあったのかなと思います。
そうでなければ簡易的であってもサハに内装更新をする必要はないですから。
問題はその残留理由ですね。大井町線8500系の老朽化が予想より進行していたとかでしょうか?
史実となった2003F由来の若い中間車を多く残すような組み換え転用は当初から計画としてあったと思いますが、2003Fの更新から組み換え転用までの間に暫定的に10連で営業することは想定されていたのではと思います。
2003Fの電動車は5両編成化→9020系への改番に際して全ての電動車が活用されました。M1・M2でユニットを組む使用条件は例え5連化されても同じだったため、10連での試運転が合理的でした。
補助電源装置をもつ車両は5両編成化後ではM2車1両だけであり、10両編成時点で2003Fの電動車全てに機器更新を行ったからには、5両編成化を先に行ってしまえば試運転の済んでいないM2車が2両、M1車が1両生ずることになります。
議題での「サハへの簡易な内装更新」は、その詳細を見ると乗降時の乗客の保安度を向上させるためのテープ貼付・着色を指すようですので、特に際立った費用を掛けたとかある程度期間の使用を前提としたものでもなさそうです。
国鉄→JR西日本継承の205系0番台でも、サハ205に対して似たような事例がありませんでしたでしょうか。この場合は7連で営業運転されています。
(営業運転に入らずに)一足先に2003Fが5両編成化された理由については、他の方から8500系の検査期限の都合(要は淘汰予定なので検査を通したくない)と見る過去の議題でのコメント・またはご自身のBlogでの記述があったと思います。その見方が当たっているとすれば、本来そのような理由が確定しなければごく短期間だけ田園都市線で10両編成で運行されたものと考えられます。