お盆期間中一部日程で運行された特急「新宿わかしお」「わかしお」の臨時列車は255系マリBe-03編成が使用されました。ゴールデンウィークの臨時列車に続き、最繁忙期に255系が登板したことになります。
引き続き波動用特急型車両の不足が原因で設定されたとみられる255系による臨時列車ですが、今後も年末年始など最繁忙期に設定されることはあるのでしょうか?

JR東日本の特急型車両不足が明言・原因と今後の解決策は?
一部の鉄道ファンから度々指摘されていた「JR東日本の(特に波動用)特急型車両が不足している可能性」について、先日臨時列車で255系が復活した理由の取材に対する回答という形で、実際に「特急車両の不足が背景にある」ことがJR側から明言されました...
コメント
E657系が1編成夜行列車用に回り、波動用の余裕は相変わらず出ていない状況で255系を廃車してしまえば房総や北関東の臨時列車は回せなくなりますから、次の年末年始GWとも残すほかはなさそうです。
E353系に1組増備入るなどあれば話は変わりますが、そういった情報もまったくありません。
今年の夏の利用状況によるのではないでしょうか。
プレスリリースによると2024年のお盆期間の房総特急の利用状況は前年割れ、取りあえず今年は例年通り臨時列車を運転したものの、今年の利用状況も昨年を下回るようであれば来年は臨時列車も削減、255系も廃車になると想定します。
昨年は台風で1日潰れたのでそれがなかったのはプラス要因としてはありますが、一方で猛暑の影響で蘇我の音楽イベントが9月に移動したのはマイナス要因ですし、難しいところはありますね。
ただ、最近数字が悪いのは供給自体が減ったのもあるでしょう(実際、今年のGWは381系が完全に引退して使用できる車両数が激減したやくも号が大きくマイナスになっています)。
利用客数の他に乗車率も影響しそうです。
臨時列車を運転することで乗車機会が増え利用客数の増加に寄与するかと思いますが、1列車当たりの乗車率が芳しくないと定期列車で賄えるキャパと判断されそうです。波動用編成は苦しい台所事情ですので、それこそ積み残しが出るような利用状況でなければ255系の残存はおろか、臨時列車の運転自体が危ういと考えています。
2023年に検査を通しているのでまだまだ走れますが、車体の老朽化という面では心配なところはありますね。
ただ再繁忙期の長編製特急の使用状況や、労組からの要求を考えるとしばらくはこのこの状況が続くかもしれません。検査期限が切れた、もしくは老朽化が想定以上に深刻な状態でもない限り臨時列車で走り続けると思います。
もう2度と走らないと思います。2年前に指定保全で大宮出場しており、検査期限も近いために今夏をもって引退でしょう。
過去の実績だとおおむね3年周期なのでまだ大丈夫でしょうし、そもそも255系は新系列の扱いなので最低限の稼働なら当面工場入場を伴う検査に入れる必要はないことも考えられます。
定期運用を離脱した後はほとんど稼働していないので、休車をしっかり掛けることで2倍の期間に延命可能ですから、検査期限は全く問題になりません。
正直なところ先行きは不透明ですね。
ワンチャンでまた年末の臨時特急を設定して延命しそうでもありますが、経年的に考えてもそこまで長く活躍するとは思えません。
来年の今ごろだって生き残っているかどうか怪しいと思います。
そもそも房総方面は鉄道利用者数が年々減少傾向にあると感じます
(末端区間をE131系の2両編成で賄っているのがその証左でしょう)。
こうした状況で臨時特急用に1編成だけを今後も残す必要があるのかどうかが現場内で議論されているところだと思います。
(まぁ穿った見方をすれば鉄道ファンへの客寄せパンダとしてしばらくは255系を残すかもしれませんけれども)