東京都交通局が2027〜2029年度に導入する都営三田線新型車両ついて、競争入札の結果総合車両製作所(J-TREC)が落札しました。
三田線では既に2020〜2022年度に近畿車輛が製造した6500形が導入されていますが、6500形がアルミ車体なのに対して、今度の新型車両を製造する総合車両製作所は通勤型車両に関してステンレス車体の車両製造がメインとなっています。
他事業者では西武6000系や京急1000形、名古屋市営地下鉄N3000形等においてメーカーや製造時期により同一形式ながら編成によって車体素材が異なる例がみられ、特に今回の都営三田線においては公営交通の落札メーカーの違いという点で名古屋市営地下鉄N3000形の例が類似していると言えそうです。
果たして、都営三田線増備車両の形式は6500形となるのか別形式となるのか、またステンレス車体を得意とする総合車両製作所が落成したということで車体素材はどのようになるのか気になるところです。

都営三田線11編成の製造、総合車両製作所が約169億円で落札
都営地下鉄三田線の新型車両11編成88両の製造について、競争入札の結果、総合車両製作所(J-TREC)が落札しました。落札価格は169億4000万円(税込)でした。他、競争入札には近畿車輛と川崎車両が応札しており、近畿車輛は224億3824
コメント
数十年ぶりにアルミ車体の通勤車両でも造るんですかね?アルミ車体が造れないわけではないですし。そうなれば2006年の京急新1000形が最後のはずなのでそれ以来ですね。
別にステンレスに変えても問題はないでしょうが、設計期間まで考えるとそれで納期に間に合うんでしょうか?そこ次第ではないでしょうか。
車体のみステンレスに変更するものの(おそらくはE235系や東急6020系などと同じくSustinaでしょう)、引き続き6500形として増備すると思います。
>車体のみステンレスに変更するものの
1980年代までのような、いずれの素材でも骨組み構造だった頃ならともかく、今のアルミ車体とステンレス車体では構造そのものがまるで違うので、ただ素材変えるだけ、というわけにはいかないですよ。
sustinaではA-Train(6500は近車製なのでこれではないですが)ほかアルミ車体と内装の組付け方も全く異なるのでそこも大幅な設計変更ポイントですね。
図面ごとほぼ全部書き直しの中、それらの設計変更があと1年で終わるのならそれもあり得るでしょう。
語弊がありました。
「車体はステンにするものの、既に採用されている機器から変更はしない」という意味です。
例えばVVVF装置等を変えてしまうとまた誘導障害試験等、やり直しですし。
名市交N3000形が入札の関係で第1編成のみアルミ製で第2編成以降はステンレス製となっている前例から考察すると、同様にステンレスに合わせた改良を行い、端的に言いますと地下鉄乗り入れ用のE235系を都営ナイズドした6500形となると思います。また突飛な発想ですが、内装だけ改良した3020系ベースの車両を製造してするかもしれませんね。
総車の得意とするステンレス車体に、整備や性能の面から既存の6500形と揃えた足回りの車両になるのではないかなと思います。
続番で6514編成から振られることになるのでしょう。
総車が製造するなら、特段の理由でもない限りステンレスにすると思います。
形式についても6500形のままで基本的に変更はないと予想します。
車体以外にも仕様変更が生じれば形式変更される可能性は高まるでしょうけども、管理をする上では同一形式に一本化出来る方が何かと楽な気がします
(ちなみに西武6000系だとステンレスとアルミで番代区分していますね)。
Sustinaというのは汎用設計を最大限に用いてコストダウンを図るのが売りですので、東急6020系を基本に多少の設計変更(前面とか)をしたものになるのではと思われます。
都営は10-300系についてE231・E233系の亜種を導入した実績があります。
既に入線・運用実績のある東急の3020に準拠したものになりそうです。
フロントマスクぐらいは変更するのでしょうけど
まず昨今の社会情勢から車両制作費も値上がりしており、近車は今回の入札に既存車の増備になるにも関わらず、1両単位で考えるたまつ前回落札時のほぼ倍の価格で入札しています。
これに対し総車は、6500系を失注した時の1割増し程度で入札して受注しました。
もちろんこの金額は両者の製造ラインの空き状況も反映したと思います。
とはいえコスト的に見合わない受注は経営に響きます。総車はこの額でも利益が出る算段があったから入札したと考えます。
そこで考えられるのは、形式名称はともかく、既に東急が目黒線に投入している3020系や、大井町線向けにまさに今製造中の6050系など、2020系以降採用しているSustina車体に、電装品などは6500系を踏襲した車両を製造することではないかと思います。
これならば多少なりともスケールメリットが生じるのではないでしょうか。
何となくですが総合車両製作所の入札価格の安さからステンレス製だと思います
近畿車輛が前回のほぼ倍の価格で入札とのコメントを読んで、アルミ鋼(材料費)が特に入札価格を押し上げたのかと思いました
(いま流行りのAIに尋ねると、2020年頃は需要低迷で比較的安かったとのこと)
>近畿車輛が前回のほぼ倍の価格で入札
そのレベルで上がるようだと、そもそも最初から落としてもらうための価格(おそらく予定価格超過)で入札してますね。川崎同様辞退して入札が総車1社だけでは角が立つということで、他社とも連絡取った上でやむなく入札だけしているのでしょう。
>川崎同様辞退して入札が総車1社だけでは角が立つということで、他社とも連絡取った上でやむなく入札だけしているのでしょう。
公共入札でそれをやったら「談合」で捕まりますよ。
当然SUSTINA準拠の車両になることは間違いありませんね。でなければ近畿よりも50億円以上安い価格で受注はできないでしょう。当然形式も別になるでしょうが、なぜ6300形の次が6500形に飛んだのですかね?今になって謎になってきました。
「4」は忌み数として避けられがちなのでそれが理由かと思います。
日暮里・舎人ライナーで,製造メーカーの違いにより330形と320形を分けた例がありますので,総車製が近車製と同一設計車両(アルミ車)にならない限り,形式は分けてきそうです。
それが6600形なのか,6550形なのか,6520形なのかはわかりませんが。
なお都交通局は,都電で400形や4000形が存在していたことがあり,4に対する忌避感は薄いのではないかと思われます。
入札仕様書を閲覧できない以上憶測でしかありませんが、おそらく車体構造部の材質については「軽量かつ堅牢」「無塗装」といったレベルでの指示にせよ、「SUS304またはA5083」とった感じで具体的なJIS規格での指定にせよ、落札者(車両メーカー)の得意とする材質で製作できるように幅を持たせていると考えられ、総合車両製作所のブランドsustina S24シリーズが採用されると見て良いでしょう。
「最高速度〇〇km/h、起動加速度〇km/h/s(乗車率〇%時)」「空気圧縮機の能力は毎分〇リットル以上」といった形で性能を指定されているかと思いますが、搭載機器の選定についてはメーカー選択の時点から落札者に委ねられていることが多く、落札者が各メーカーに仕様を十分に満たす機器の見積を取ったうえで選択することになるため、6500形とは異なる機器の搭載になることが十分考えられます。
逆に「このメーカーのこの機器でないとダメ」という場合もあり、仕様書に「A社製XYZ-1234型を取付する」と決め打ちされていたり、先日も話題に上がっていた名古屋市交通局のように機器を個別に入札案件として手配し、御支給品という形で車両メーカーに納品して取付させたりすることもあります。
エクステリア・インテリアデザインについては「こういったかたちで製作すること」という指定される場合もあれば落札者から御提案という形でデザイン案を出す場合もあります。10-300形3次車がE233系常磐緩行線仕様の色違いと言えるレベルだった一方で5500形はコンセプトを持って拘り抜いた印象のある意匠なので、今回の車両がどのようなデザインとなるのかは正直なところ未知数です。個人的には6500形ではなく別形式としたうえで大きく異なるデザインになる気がしますが…。