5/8、JR東日本の喜勢社長は記者会見で寝台特急「カシオペア」について「お客様からのご要望やご利用が多いということでイベント的に活用してきたが、現在のように寝台特急としての利用はこの6月で1つの節目にしたい」と明かしました。既に読売新聞の報道により6月の引退が見込まれていましたが、それが正式に明らかになったことになります。
なお、喜勢社長は同会見にて今後について「その後どうするかは、さまざまな要望をいただいているので、それを踏まえて決めていきたい」と述べています。
「現在のように寝台特急としての利用はこの6月で1つの節目にしたい」と言う文言が個人的には様々な可能性を示唆しているように感じますが、それにはどのような意味が込められているのでしょうか?

JR東、社長「カシオペアの寝台利用は6月で一つの節目」
東京新聞幹部によると、8日あったJR東日本の記者会見で、カシオペアの今後について、喜勢社長が「非常に老朽化してきており、寝台特急としての利用はこの6月で一つの節目にしたい」などと語りました。その上で、「その後どうするかは、さまざまな要望を頂

「カシオペア」引退へ 未定となっている処遇はどうなる?
29日、読売新聞の報道でE26系「カシオペア」が6月の宿泊ツアーをもち引退することが明らかとなりました。
以前から機関車全廃に伴う動向が注目されていましたが、一緒に引退する見込みであるとみられます。
なお、読売新聞の記事にて引退...
コメント
単純に引退ではなく「現在のように寝台特急としての利用はこの6月で1つの節目にしたい」と持って回った言い方をしたということは、何かしら活用を考えているということでしょう。
例えば車両丸ごとを保存して宿泊施設にする、個室のベッドや備品を再利用してホテルにする…辺りが思いつきやすいですね。
機関車が廃止になり、寝台列車としての営業運転ができなくなる、という含意を感じます。
E493系やGV−E197系の牽引試験など事業用として使われる可能性はあるのかな、とは思います。
新造から25年を超え、廃車を視野に入れてもおかしくない車齢ですが、「寝台特急としての利用は終了するが、別の用途で使うかもしれない」という意味合いにも取れる、含みを持たせた言い回しが気になりますね。
とはいえ完全に寝台特急専用として制作された車両ですので他の用途への転用は考えがたく、おそらくは「一部車両は保存して鉄道博物館で展示する」ぐらいの意味合いかもしれません。
6月以降について、少なくともすぐに解体するつもりはないよと解釈して良さそうだと思います。
車両を博物館で展示したり、何かしらの施設として活用するあたりが思い付くところですね。
人気の車両なので1両でも保存されたらと思いますが。
とは言うものの、いろいろな話が出ていてもそれらが立ち消えになって将来的に解体される可能性もゼロではないでしょう。