18日、JR東日本より今年7月25日の大雨で不通となっている奥羽本線院内〜新庄間について来年GW前に非電化(架線レス化)にて運転再開をすることが発表されました。
非電化後の使用車両はGV-E400系を中心に一部キハ110系とされています。
奥羽本線と同じく新庄駅に乗り入れる陸羽東線(及び工事の為長期運休中の陸羽西線)は仙台車両センター小牛田派出所(旧小牛田運輸区)所属のキハ110系が使用されていますが、奥羽本線の架線レス化により使用されることとなるGV-E400系は秋田車を使うのか、或いは同形式が小牛田へ配置されるのか、また余剰が発生する見込みの701系秋田車の動向はどうなるのか注目されます。
コメント
701系の余剰は仙台へ転属が妥当だと思われます。
なぜなら車両不足が露呈しており、過去にも転属した実績があるからです。
今残っているE501系は貫通10連で水戸〜いわき間の朝夕ラッシュ輸送に特化されており、これを701系で置き換えるのはあり得ません。
現在秋田には単行11両、2連6編成在籍しています。当然ですが、これだけでは車両は足りないため新規で用意する必要がありますね。となると、先日話題になった川崎車両の3ドアGV-E400系車体が関わってくるかもしれません。配置はすでに同系列の配置がある秋田がよいでしょう。
余剰の701系は仙台に転属させ、常磐線の勝田区との境を原ノ町からいわきまで南下させることで、E501系を置き換えることができそうです。あまり現実的ではないかもしれませんが。
もしくはステップ部を埋めて標準軌台車に履き替え、719系の置き換えをするという手もありそうです。
今回は被災から復旧までの時間が1年足らずであることを考えると、今回の件に合わせて新車を用意するのは時間的にまず不可能ですから、直近で余剰となる車両だけで賄う以外の選択肢はないように感じられます。
他の方が書いてある通り元々本数の少ない新庄~院内間の701系運用分は雀の涙程度です。
もう一個指摘すると常磐線原ノ町以南のホームは全線再開時に電車用高さに嵩上げされてますので、客車用高さに合わせている701系を定期列車で原ノ町以南に乗り入れさせる事はまず考えられません。
ダイヤは現状(被災時点)のものをおおむね踏襲し、新庄~真室川のキハ110(小牛田車)運用もそのまま維持するとした場合、架線レス化に際して新規に必要となるのは秋田出区→横手滞泊、横手出区→秋田入区の2運用程度であり、単行での運用を前提とすれば津軽線の一部区間廃止に関連した余剰で賄える程度ですから、GV-E400については秋田所属の車両を使用すると考えるのが自然でしょうか。
また、701系に関してはそもそも当該区間において必要となるGV-E400の所要数自体が少ないことや、津軽線一部廃止に伴い弘前~青森~蟹田からの撤退が見込まれるGV-E400の穴埋め(トレード)が必要になる点を考えると、今回の件に関連した余剰はほとんど出ないものと思われますから、あっても1本廃車が出るかどうかというレベルかと思われます。
いずれにせよ、今回は被災から復旧までの時間が1年に満たず、そのような短期間で出きることは相当に限られているのは明白ですから、当初大曲~新庄の架線レス化を実施する予定であったタイミングまでは設備や車両に大きな動きが出ることはなく、小手先程度の変更で間に合うレベルの動きに止まるのは確実でしょうか。
将来的にGV-E400系に統一し、キハ110系については転用または海外譲渡(ミャンマー等?)になるかと思います。
701系については既に上記の方が挙げられていますが、車両不足が看過できない仙台転属が適当だと思います。
「キハ110を使用する場合もあります」とプレスに記述があるので、キハ110もGVも配置がある新潟車を使うと思います。
ただ、どうやって持ってくるかですね…陸羽西線の運用を新潟車に置き換えたら新庄まで持ってこれますが…
陸羽西線は道路工事で物理的に塞がっているのと、陸羽西線は小牛田の車両での運転なので小牛田の余剰分を使う方が陸羽西線運転再開までの間は車両数的につじつまが合うと思います。
また、地理的にも陸羽西線は駅と最上川が近くトレーラーへの載せ替えが難しいと考えられますが、陸羽東線の鳴子温泉の先、豪雨被災部までの間は駅の周りにスペースがある駅が比較的多いのも車両輸送面でメリットがあるのを考慮すると小牛田の車両の陸羽西線運用がなくなって余裕がある分を使う方が現実的かと思います。
公式プレスにある”一部区間”の記述から、キハ110による運用は被災前から一部を小牛田車が担っていた新庄~真室川の運用について、復旧後も継続して小牛田所属のキハ110で運行することを示しているだけかと思われます。
信頼性の高い考察を基にすれば、新庄~院内間の復旧後についてまとめると次の通りかと。
①被災から開通までの期間(約9カ月)を考えれば、車両新製はあり得ない。
②津軽線のGV-E400を701系で置き換え(多分来春の改正)、当該区間に充当。
(いずれも秋田配置)
③キハ110系は、従前の新庄~真室川の間合運用の小牛田車。
津軽線のGV-E400系は1往復しか無いのに、三厩まで走っていた当時と同じ1日で2両編成2本を必要とする非効率運用(蟹田で約23時間待機)がいまだに続いています。
新庄~院内間も701系は2両編成2本で足ります。
この両者を入れ替えると、車両のやりくりはあっさりできてしまいます。
新庄~真室川間の区間運転は従来通り小牛田のキハ110系にも担当してもらう事、及び新庄~秋田~青森~蟹田間に五能線も加えた701系とGV-E400系の運用を調整する必要はありますが、車両は新製も廃車もどちらも無しでしょうね。