本日開かれた相鉄ホールディングス(相鉄HD)の定時株主総会において、「全車両のYOKOHAMA NAVYBLUE(ヨコハマネイビーブルー)化は『2030年を目標に8000系・9000系の代替』を以て完了」という趣旨の言及があったことが複数報告されています。
事実であれば、今後数年の車両計画の軸が「8000系・9000系の老朽取替」であることを示す内容と言えます。
またYNB化に関して言えば、8000系は前照灯移設を終えつつ塗装変更は未了の編成が残る状況で、9000系は残存する全編成がYNB化済みにも関わらずYNB化の完了と結び付けられたのが気になるところです。
読み取れる範囲の内容から、相模鉄道における今後数年の車両計画はどのように考察できるでしょうか。
相鉄HDの定時株主総会に初参加。
全車両のYNB化は2030年を目標に8000・9000系の代替をもって完了みたいです。 pic.twitter.com/jnNF8R83vJ— stsc (@stsc9000) June 27, 2024
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相鉄 2024株主総会模様
・(Q:車両のYNB化はいつ完成?)→A:現計画では2030年。現在47編成中32編成がYNB化。今後は10000系・11000系の塗装と、8000系・9000系の代替を進める。
・(Q:8連は本線特急は…)→A:混雑する列車は10連にしている。目黒線直通に8連車両を入れた関係で一部8連となっている。
↓— 相鉄館・元 (@sotetsukanmoto) June 27, 2024
コメント
8000系の塗装変更は中止と捉えて良さそうですね。
相鉄の都心直通への力の入れ具合から見て、代替で導入される車両はJR,東急どちらかに対応する車両となり、本線限定の車両になることは考えにくいです。場合によっては12000系,20000系が続けて増備される可能性もありそうです。
本当ならJR,東急の両方に直通できる車両が欲しいところですが、規格があまりにも違いすぎるため非現実的でしょう。
「8000系・9000系の代替」は「(2030年度での)両系列の全廃」を意味しない、と考えればそこまで目新しい話でもないと思います。すなわち、従来塗装で存置されている車両はそのまま廃車、YNB化された車両であっても状態不良車は廃車、なのではないかと
もっとも、相鉄の保有車両は概ね経年30~35年程度で廃車ということが通例化していますので、2030年時点で全車が経年30年超となる8000系や同じく大半が経年30年超となる9000系はもちろん、2002年製の10000系ですら廃車が見えてくる時期なのは間違いないのですが
新系列車両の10000系以降と旧型設計の8000系・9000系では、使用年数などの扱いや思想も変わるのではと思います。10000系の廃車まで見据えるのは時期尚早でしょう。
相鉄線内限定車、東急直通用、JR直通用の3種類の編成があるというのは運用上の制約になるので、経年数をみつつ、線内限定車を直通用車両(どちらか)に置き換えていくの流れでしょうね。
9000系についてはリニューアルが徹底しており、YNB化も完遂しているのでなんとも言えない面もあると思いますが、8000系については代替が進められるのは間違いないでしょう。あとは相鉄が東急とJRのどちらへの直通を重視するかによって代替車が変わると思います。東急線・東京メトロ線系統を重視するのであれば20000系を追加増備すると思われます。現状、直通系統が多彩化しており、ダイヤ乱れ時のことを考えると、運用に制約が自社線内専用車を導入するかは微妙かと思います。