小田急電鉄1000形4両編成はリニューアル済みの7本が在籍していますが、先日1066×4(1066F)が大野総合車両所に入場し、電気連結器が撤去されたことが注目されています。
このグループは当初は編成問わず3000形3次車以降の6両編成と併結した10両編成運用(E運用)・2編成併結した8両編成運用(B運用)で使用されていましたが、2021年度から一部編成の運転台に「編成禁止」と表記され始め、
現在は、
●「編成禁止」と表記された1064×4(1064F)・1063×4(1063F)、1065×4(1065F)・1066×4(1066F)の4編成が箱根登山線(小田原〜箱根湯本)での単独運用にのみ使用。
●「編成禁止」とされなかった1057×4(1057F)・1067×4(1067F)・1069×4(1069F)の3編成は逆に単独運用に殆ど用いられず、引き続き上述した併結運用で使用。
と用途が二分されかけている状況です。
更に後者のグループは、10両固定編成の5000形の増備・3000形リニューアルによる併結非対応化に伴って10両編成での運用が殆ど無くなり、2編成併結による8両編成での運用が殆どになっています。
併結運用に用いられない前者のグループは今回用途がなくなっていた電気連結器の撤去が一部編成に確認され、今後は箱根登山線でのワンマン運転試験との関連が気になる状況です。
両手で数え切れるほどの編成数ながら相互互換性が無くなるような動きが進んでいる状況ですが、今後1000形4連の運用方法がどうなっていくのか非常に気になります。
小田急1066×4に「編成禁止」の表記
昨日時点で、小田急1000形の1066×4(1066F)の運転台に「編成禁止」のテプラが貼り付けられたのが確認されています。同様のテプラは1064×4(1064F), 1063×4(1063F)※Twitter
小田急1066×4の電気連結器が撤去(編成禁止対象編成)
小田急1000形4両編成の1066×4(1066F)が10月21日に大野総合車両所へ入場し、22日本日構内で電気連結器が撤去されている様子が確認されました。同編成は編成禁止とされて以後併結運用に用いられることがなくなっており、運用
小田急設備投資計画・中計公表(ワンマン運転試験など)
本日、小田急電鉄は2023年度の設備投資計画と、2023~26年度分の中期経営計画を発表しました。設備投資計画における車両施策では、3000形6両3編成へのリニューアル実施の記載があるほか、2025年度までに通勤車両16編成と特急車両4編成
コメント
編成禁止開始の時点でほぼほぼ体制が固まっていた感じもしますが、今後は編成禁止車が併結非対応・ワンマン対応の箱根登山線専従、その他3本が併結対応・ワンマン非対応の8両予備、という区分けが確固たるものになりそうですよね。
とはいえ、後者が前者を代走できる余地ぐらいはあった方が良いようにも思ってしまいます。
編成禁止車が、いずれも地下鉄乗り入れ車というあたりが分かれ目だったのかも。
理由は見当つきませんが。
前者については登山線専従になることは間違いないでしょう。後者については4連と8連の共通予備、並びに電連付きの3000形と併せて10連の予備も兼ねているものと思われます。
余談ですが、3000形につきましても、終日6両固定編成で用いる運用ぶんの本数が確保されれば、残りは更新しても電連を残すものと思われます。
10両+5両や11両+4両、もしくはギリで8両+4両の輸送体制を構築できている鉄道事業者以外においては、小田急に限らずどこでも、「併結列車の中間運転室が混雑悪化の原因だ」として、併結運転が行われなくなってゆくトレンドにありますからね。
そのせいで(だけではないけれど)小田急では車両整備工場が手狭になって相模大野から伊勢原に移転させるほどですから。
そのなかで、「長編成化できない」箱根登山線に必要な本数の最適解が出せたからこその展開なんだろうな、とは想いますし、
ゆくゆくは6+4の10連だとか4+4の8連も無くされ「固定編成化」されていくんでしょうね、2代目5000形の増備によって。その中で、6連担当として3000形が「余生を送る」使われ方になるのでは?と。編成禁止とされなかった4連については?伊豆急さんに譲渡でもいいのでは?と。