普段は狭山線(かつては多摩湖線)で営業運転で使用されながら、車両の牽引が必要な時にはそれにも使用される西武101系(新101系)263F。
西武鉄道では2030年度までに40000系やサステナ車両の導入により全ての車両をVVVFインバーター制御車にする方針で、抵抗制御車の101系はその置き換え対象となるのが必然的となります。
しかし、牽引という特殊要素も兼ね備えている263F。
営業用と牽引用の兼用車という共通点のある京成電鉄3600形3668編成は(現車はまだ引退していないものの)後継に牽引兼用車の用意をせず一般的な3000形によるものに変更とした例がありました。
果たして263Fの後継車はどうなるのか、或いは京成電鉄のように牽引兼用車を用意せず一般的な車両で牽引が行われるのか、将来的な動向が気になるところです。
関東大手民鉄の事業用車・牽引車の更新状況
本稿では関東大手民鉄8社(東武・西武・京成・京王・小田急・東急・京急・相鉄)が2023年現在使用している事業用車の略歴をまとめます。
コメント
わざわざ、全車モーター車の牽引車を作るとは考えにくいので、京成のように一般車の牽引と思います。
個人的には、101系の営業運転終了後も263Fを牽引・イベント用車両として使い続け、サステナ車代替の4両編成の新車に牽引用編成を設けて置き換えると予想します。今後置き換えられる101系・4000系・10000系からも部品が取れるのでしばらくはメンテナンスも困らないでしょう。
一般の車両による代替になると予想します。組替えを行わない前提で考えると9000系4連や30000系2+2連が適任でしょうか
牽引力についても、元々電車並の出力のE31形2両で行っていた輸送なので問題ないと思われます。
一般車両で置き換えとの見方が多いように見受けられますが、同様に思います。小回りが利く30000系の2×2が適任でしょうか。
一方、2024年9月度の「旅客鉄道車両等生産動態統計調査」にて“民鉄向けに電気機関車2両導入”との掲載があり、関連が気になるところです。
この時世に新車の電気機関車を求める民鉄を考えたとき、当にこの「牽引の後継」問題が関わっても不思議ではなさそうで…。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00600310&tstat=000001059662&cycle=1&year=20240&month=23070909&result_back=1&cycle_facet=cycle&tclass1val=0&metadata=1&data=1
統計にある民鉄向けの機関車についてですが、以前より普通鉄道向けの直流電機(公開されている範囲ではJRF EF210、名鉄EL120)は何故か総じて交直流電機として計上されており、過去に直流電機として計上された実績があるのは軽便規格である黒部峡谷鉄道のEDV形4両のみである点や、2012年6月に納入された1次車が2両で約9億円と、金額的にも物価上昇等を加味すると大きな乖離がない点も踏まえると、黒部峡谷鉄道向けである可能性が高いものと思われます。
編成出力から考えると8000系が抜擢されるのでは?と思います。
8000形としての小田急時代も牽引実績がありますし。
6両編成の8000系電車は、有効長が10両編成しかない西武鉄道だと、4両しか運べないので、10両編成の甲種は新秋津で3分割しなければいけなくなるからあり得ません。
西武池袋線の有効長って、昔ですが定数1200tのセメント貨物列車が走っていたことを踏まえると、電車12両分くらいはありそうですね。甲種輸送ならホーム長は問題になりません(回送では東急大井町線~目黒線に10両編成が走る事例もある)し、新秋津~小手指車両基地間を走れればそれほど問題はないかと。
西武に限らず、電車では小回りに難があるので、名鉄のEL120のような機関車がいいと思いますすが…………。
既にXなどで指摘されていますが、西武では架線検測やレール・バラスト輸送などにモーターカーを使用しているため、仮に電気機関車を新たに導入しても新車導入時や多摩川線車両の入れ替え時などの車両牽引に用途が限定されてしまいます
それらの保守用車両や検測車両の更新に合わせて、ということであればまだ実現可能性はあるかもしれませんが、西武の場合2010年頃にそれらの更新を済ませていたはずで、少なくとも導入タイミングは「今」ではありませんね
東急9000系譲渡では9020系も対象になることが明言されていますが、機器構成が9000系と全く異なる上に3編成の小所帯である9020系をそのままで活用するというのは考えにくく、同形式については全電動車構成への改造を行なった上で263Fの後継車とするという予測を立てました。そうすることで共食い整備の様相を呈するであろうサステナ車両の予備部品確保も9000系や小田急8000形に比べて問題になるレベルにはならないでしょうし、初期コストこそかかりますが9000系に機器更新を施して9020系同様にすることに比べればマシでしょうし。