小田急電鉄が2029年3月の運行開始を目指し、30000形「EXE(※EXEαを除く)」の置き換え用かつ50000形「VSE」の後継と位置付けた新型ロマンスカーの開発に着手したことが公表されました。
老朽取替対象となる「EXE」は、展望席を備えない20mのボギー車で、6両編成と4両編成が分割併合できる仕様であることから、観光や通勤などの多彩な用途に対応できることが特徴でしたが、先代形式として別途言及されている「VSE」は、展望席やコンパートメントを備えた10両固定編成の連接車で、箱根観光に特化していた車両でした。
代替対象となる車両と先代と位置付けられた車両の設計コンセプトが全く異なる状況ですが、今回開発される新型ロマンスカーはどのような車両になるのでしょうか。
小田急、2029年3月に「新型ロマンスカー」運行開始へ
小田急電鉄は9月9日、新型ロマンスカーを2028年度に導入し、2029年3月に運行を開始すると発表しました。今月2日に設計に着手しました。導入目的や規模に関する情報は報道発表資料では開示されていません。2027年度に開業100周年を迎える小
コメント
プレスリリースから現在までに続報が色々出ているようですが、観光向けとしつつ、VSEとEXEの良いところを兼ね備える車両を目指すようですね。
展望席の導入は硬そうですが、「EXEの良さ」の内容次第では、6両と4両に分割できる仕様も併せて引き継がれるかもしれませんね。
GSEをベースとしつつ6+4に分割できる仕様としたマイナーチェンジ車と予想します。また、検査などで6両または4両単独運用になる際でも両先頭車を展望車に組み替えられるよう、中間運転台を備えたりMT構成を考慮する(MM’ユニットにはせず全て単独Mとする)、といったことも考えられます。
EXE未更新車については明確に「置き換え」とあるのに対し、VSEについては「後継」とあることから、VSEも波動用として当面は残しそうな気もします(現在も車籍はまだあり、廃車とはなっていないようです)。
箱根湯本← 展望席6両+4両展望席 →新宿
観光需要と通勤需要を両立させるならこんな構成にでもなるんでしょうかね?
流石に7両固定では通勤需要に答えることはできなさそうですし。
直接的にはEXEを置き換えるとはされているものの、観光特急として運行するとの報道もあることを考えると、EXEの要素はほとんど入ることはないと考えるのが自然でしょうか。
編成を分割できる構成とするにも、対箱根に重きを置いたフラッグシップ特急で分割併合を求められるシチュエーションは考えにくいですから、分割可能にするあまり意味はなさそうです。
EXEの特徴と言われると、趣味的にはやはり6両4両が分割併合可能な設計を想起しますが、現行のEXE運用は平日の全てと土休日の2運用程度が分割併合をしないか、する場合でも4両側は単独旅客運用がない付属編成のような扱い、という状況です。
したがって10両の輸送力が求められなければ、そもそも分割編成にする必要がないとも捉えられます。
仮に2運用程度は7両編成への減車でも間に合う旅客需要なのであれば、新型ロマンスカーを6+4にするかどうかは相当悩むところだと思いますし、激論の末に固定編成となる可能性は十分にあると思います。
VSE引退は、EXEを分割して運用することで対応したこともあるため、ここは展望席付きの7両編成を3~4編成程度作って取り換えるものと思われます。EXEαは更新されたとはいえ、2035年前後には取り換え時期がくるわけで、そのまま6+4編成でそっくり置き換えることになるのでしょうかね?
新型ロマンスカー、小田原・箱根湯本方をリクライニングシートの座席指定車両に、新宿方を4扉ロングシートの一般車両にしていただきたいです。
名鉄で言えば、一部特別車ですよ。
営業運行上、途中駅での分割併合を行うかどうか?に依ると思いますね。
小田急では「行なわない方向」に推移してきていますから、EXE的な分割可能とはならないのでは?(そして、分割運転はMSEに一括化)と睨みます。
展望席付きの両先頭車(+箱根寄り1~2両ぐらい)が観光特化スタイルで、残りが日常的利用向けにデザインされるのではないかな、と思います。
(観光特化エリアには特別加算料金:JRのグリーン料金のような)設定があっても良いかもしれません)
一層上質な移動時間を提供すると記載されてますので、展望先頭車は特別席スーパーシート復活かもしれませんね。
EXEの更新対象から外れた車両は廃車となると、解体ではなく他社譲渡の可能性もあると思いますね。
ただ車齢的に微妙な部分はありますがね…(意外にもEXEは30年選手に間もなくなるし)。
4両以下に短縮できないため、譲渡先はほとんどありません。
未新車が置き換えられるとの事ですね。スーパーはこね、はこね、えのしまの運用に入りましたね。
収容力の減少が許容できるのであれば、10両編成である必要はありませんし、すでに引退しているVSEをわざわざ持ち出していることからも、車輌としてはEXEの「置換」だが、系譜としてはVSEの「後継」と考えるのが自然かと思いました。
趣味的には分割展望編成が見てみたいですが…
好調なインバウンド需要でロマンスカーの乗車率も上がっていると思いますので、観光列車+通勤需要のハイブリッドに対応できる10両固定編成(展望座席付き)になるのではないでしょうか。この場合、展望座席はもしかすると特別料金席になるかもしれませんね。GSEも新型車両投入に合わせてリニューアルをしてサービス水準を合わせる、ということも考えられるでしょう。
10両固定編成では箱根湯本へ入線できないので、観光輸送柱である箱根輸送に充てられないのは大問題かと…
VSEの引退以降、GSEに半ば無理矢理観光向けとしての看板車両の役目を担わせてしまっている点に留意する必要があると考えます。
新型車両はVSEの流れを汲んだ観光向け特化の仕様とし(もちろん7両固定となるでしょう)、GSEを通勤需要への対応と観光向け看板車両の補佐役という本来あるべき立ち位置に戻すことでEXEを置き換えるのではないでしょうか。
とはいえ、それで本当にホームウェイの需要を満足しきれるのでしょうか?
現状ですらEXE10両の集中投入で、一部混ざる6両やGSEは発車1時間以上前から満席が当たり前。
実際に、次週のホームウェイでは10両は全列車空席ありなのに対して、予定GSEである7号は投稿時点で既に全日満席、予定MSE6両になっている火曜日(24日)の9号も既に残席僅かと、輸送力の小ささが足枷となっているのは明らかです。
EXEを置き換える以上、現在の運用数ではこの新型車両もホームウェイに投入しないとなりませんが、実際の輸送事情において7両のままいくら小細工を図ったところで輸送力大幅減の補填になるとは思えませんが・・・
そもそもの前提として、観光特化であることが公言されていることから編成長に制約のある箱根湯本への入線が必須となる以上、輸送力の強化は実質的に不可能です。
新型車の一番の目的は箱根への観光輸送ですから、分割可能な編成とすることで敢えて”箱根へ向かわない方の編成”を用意する意味はないですし、会社の100周年も見据え外部デザイナーを起用するほどの力の入れようから既存の車両とは一線を画すフラッグシップとしての位置付けを強く感じさせることからも、実情がどうであれ公式発表から読み取れる見解としてはあくまで”VSEの後継”であり、EXEの置き換えである点についてはそれほど強く考慮されていないと考えるのが自然に思えます。
たぶん同一車体で内装違いの2種類を作るんでしょうね。1つは観光特化の超ラグジュアリー型。ロマンスカーのメンツをかけた、スペーシアXに負けないやつですね。100周年記念だし、VSEの系譜なので。それを2編成くらいですかね。もう1つがコミューター仕様のカジュアル型。EXE後継の輸送力重視ですね。で、ラグジュアリー型とカジュアル型を5+5で連結すると。ホームウェイはカジュアル型を2連結10両編成で輸送力を確保するみたいなことでしょう。カジュアル型は最終的にEXEαの置き換え分まで増備することになりますね。みたいな。