「新幹線のお医者さん」としてJR東日本管内の新幹線各線及び北海道新幹線・北陸新幹線で検測を行う「East i」ことE926形。
東海道・山陽新幹線で同じ役割を持つ「ドクターイエロー」は後継車が営業用車両と兼用となり退役が発表されましたが、「East i」はミニ新幹線区間の山形・秋田新幹線や電源周波数が変わる北陸新幹線に入線することもあり、後継を営業用車両と兼用にすることは一筋縄には行かないように感じます。
今やJR東日本の新幹線車両としては最古参となり、ベースとなったE3系も現在退役が進んでいますが、果たしてE926形「East i」はいつまで検測車として活躍するのでしょうか?
コメント
E7系とE8系のそれぞれに検測機能を設置するか、両系列に組み込み可能な検測車を新造することも考えられますが、検測効率やダイヤ上の都合で北陸系統・東北/北海道系統・山形系統・秋田系統の全てに対応した車輌を用意した方が良い、というのであれば本系列の延命または代替編成の新造も考えられます。
JR東が営業車の活用と専用車の投入と、どちらの方針をとるかによって変わってくると思います。
E7系を(営業運転中に?)検測車として使う!ような話、たしかにあったと覚えています。
WikipediaによればF10編成だったとのことですが、
台風由来の大雨により長野で水没した編成だったようで、計測機器ごと水没~廃棄されてなければいいんですが…
F10は廃車済ですね。
ただ、長野水没車の代替新造は(JR西も含め)行われているので、そのうち1本には軌道検測機器が搭載されている可能性は高いと思います。
博多まで一本道かつN700系が全区間走行する東海道・山陽新幹線と異なり、東日本管内の新幹線は各路線の条件に対応すべく多様な車両が走っています。仮に営業列車で検測を行うならば少なくとも4形式に機器を設置する必要があり、費用や保守管理などの面で現行や東海道と比べてもメリットは少ないように思えます。
もしE3系全廃に合わせて後継を用意するのなら、現行と同様に50/60Hz対応でE8系ベースの検測専用車となる可能性はありそうです。
まず前提として、JR東海のプレスでは営業車両での検測とはありますが、これが営業列車を意味するのか営業用車両を用いた非営業列車による検測を意味するのかは定かではありません。現に、九州新幹線鹿児島ルートの検測はすべて営業用車両で行われていますが、非営業列車として走行します。
次に、軌道検測装置についてはE5系U28編成とE7系F41編成(それからW7系W5,W6編成)に搭載されていますが、電気・信号系の検測装置は搭載されていません。これは、一般に日中の徒歩検測が不可能な新幹線においては電気・信号検測より軌道検測の必要頻度が高いため、軌道検測代用車であるE2系N21編成の廃車に合わせて実施された措置であり、East-iの代替問題とは無関係です。
さて本題ですが、W7系W1編成には開業前に3号車パンタ横に検測窓付きの屋根パネルを装着した状態で走行していた目撃情報があり、画像も出ています。開業までに取り外されたということはおそらく搭載したままでは営業に支障があるということなのでしょうが、非営業列車として電気・信号系の検測を実施すること自体は可能であると考えられ、状況としては九州新幹線と変わりません。E8系に軌道検測装置を常設した編成と、電気・信号系検測装置を搭載可能な編成を各1本用意することで、East-iは代替可能となります。まあ高崎~上越妙高の電気・信号系検測を西日本に依存したくないというならもっと必要ですが。
そもそも東海と西日本の検測車は2本とも電気・信号系検測装置を搭載しており、広大な路線網を持つ東北・上越・北陸系統に1本しか電気・信号系検測装置がないということ自体がかなり無理のある話のように思います。