はじめに
2021年6月17日に宇都宮線・日光線向けの新型車両としてE131系の導入が公式に発表されました。
編成数など一部205系と変更されることが判明しました。今回は現状の小山車両センターの205系の運用など宇都宮地区の状況の再確認と、私なりの今後の予想について書いていきます。
205系の編成数・運用数
別の方がノートにまとめられておりますが、現在小山車両センターの205系の運用は以下の通りです。
日光線仕様…4運用4編成(湘南色が予備)
湘南色…6運用8編成
蛇足ながら、205系の検査が迫っておりその検査の無駄を省く関係か、従来から見られた湘南色での日光線代走以外にも、2021年春頃から日光線色が宇都宮線で運用されたり、宇都宮線の205系運用を小山車両センターのE231系・E233系が代走する姿が目撃されています。
JR日光線 代走 3月期①
2日~3日 Y7編成代走 (Y3 い)
4日~6日 Y9編成代走 (Y6)
5日~7日 Y7編成代走 (Y10)
22日~24日 Y7編成代走 (Y6)
24日~29日 ☆Y6編成代走 (Y7,12)
25日~2830M ★Y12編成代走 (Y6)
25日2855M~27日 Y7編成代走 (Y6)
28日~30日 Y4編成代走 (Y6) pic.twitter.com/PY58Mc0rSB— NRC広報 (@n_railway_koho) March 31, 2021
2018/6/30
652M
E231系小山車ヤマU2編成
※所定205-4のところE231-5代走
@片岡〜蒲須坂205系の予備車不足のため、所定205系4連の黒磯ローカル運用が231付属編成で代走されました
今日は、KY出場したばかりのU2編成でした pic.twitter.com/QeU6TDpWnN
— あおとく (@h7lastrun) June 30, 2018
朝に宇都宮~黒磯を2編成8両で1運用2往復運転されていますが、8両については必ず205系8両で運転されており、E231の5+5や10両貫通での代走は少なくとも今年は目撃されていません。
E231系・E233系の運用数
また、205系とは別に定期運用としてE231系・E233系での定期運用も設定されており、運用ごとに列挙すると以下の通りです。(すべて平日。休日は一部行き先と列番が異なる)
○小山~627M~黒磯~538M~(上野)→10両
○宇都宮~625M~黒磯~1549E~(品川)→10両
○(熱海)~1662E~黒磯(下り最終)→10両
○黒磯~534M~(上野)→10両
○(小田原)~1648E~(小金井・分割)~回2693M~宇都宮~693M~黒磯→5両
○黒磯~528M~(上野)→5両
尚、小山車両センターのE231系付属編成は両端の運転台に電気連結器を装備しているので5+5を組成するのが容易です。しかし、E233系付属編成は15両編成で常用している東京方11号車にのみ電気連結器を装備しているため、E233系同士の5+5は営業運転としては考えづらいです。E231系とE233系の運用が現在は共通運用となっているため、5+5を組成させる定期運用が今後現れる可能性は低いと考えています。
E531系について
現在、東北本線黒磯~新白河間で勝田車両センターのE531系が運用されています。このE531系の運用は黒磯~新白河間でのE531系運用開始以降から変わらず以下の通りになっています。
(1)水戸線で普通列車として小山到着後、午前中に宇都宮運転所に入区
(2)14時頃出区後黒磯へ回送、そのまま新白河行きへ
(3)後日朝、黒磯から小山へ回送。そのまま水戸線運用へ
このように、小山~黒磯の80キロあまりを回送で往復しています。
E131系の編成数
E131系ですが、205系の4両12編成から3両15編成となることが判明しています。
つまり、編成数は増えますが、車両数で見ると205系より減ることになります。
来年春以降の予想について
以下は個人の主観になりますのでご了承ください。
宇都宮線・日光線とも朝夕の通勤通学時間帯は学生のみならず通勤客もそれなりのボリュームで、先の205系8両やE231系の10両での上野方面直通などを駆使して裁いているのが現状です。数字は持ち合わせておりませんが、地方都市としてはそれなりの輸送量がある区間なのです。
ここで、仮にそのまま8両の運用を6両、4両の運用を3両とするのは心許ない…ということで編成数が増えた。つまり2編成をつないだ6両の運用は今後複数になっていくのでは無いか?というのが個人的な予想です。列車本数が増える、というのは正直実現するかなと言うのは肌感覚で感じるので、増結が現実的なラインかと思っています。
一方で、E131系の運用区間が小山~黒磯となっている点で首をかしげた方が多かったようですが、これは先のE231系・E233系の運用であった627M~538MがE131系に置き換わるということではないか?と私は読み取りました。しかし、538Mは10両編成にもかかわず、つり革がすべて埋まるほど混雑する列車であり、このあたりの運用がどう変わっていくのかは来年のダイヤ改正で注目していきたいです。
E531系についても、無駄な回送がいつまでも放置されるとは考えにくいです。E131系とE531系ともにワンマン運転に対応していることから、タイミングとしては次の改正がターニングポイントとなる可能性は十分あり得ます。E531系の動きにも注目したいです。
参考
「Tokyo North-South Railway : 湘南新宿ラインと上野東京ライン」内「車両運用データ」
https://tr-pf.net/ssline/
JR東日本「宇都宮線・日光線に新型車両を投入します」(pdf)
https://www.jreast.co.jp/press/2021/omiya/20210617_o05.pdf
コメント
E231系の運用の項目で
○宇都宮~回621M~氏家~1529E~(熱海)→10両
の運用が抜けていましたので加筆させていただき、お詫びいたします。