大井川鐵道で活躍する蒸気機関車(SL)のC10形8号機が「新たな観光列車の運転開始に向けた準備」として来年1/13から改造工事が行われることが明らかになりました。
これにより、当面の間「黒SL」が見られなくなるとされています。
同機は保存車を含めても現存する唯一のC10形ですが、その改造内容や「新たな観光列車」とは何なのか気になるところです。
C10形8号機は、新たな観光列車の運転開始に向けた準備 として、1/13(火)から車両改造工事に入ります。
当面の間、長らく親しんでいただいた「黒SL」が走る雄姿をご覧いただけなくなるのは大変心苦しく存じます。
残り1か月どうか「黒い雄姿」を心のカメラに収めていただければ幸いです。 pic.twitter.com/qmzzWQYf7L
— 大井川鐵道株式会社【公式】| Oigawa Railway Co., Ltd (@daitetsuSL) December 12, 2025


コメント
まず前提として、C10については既に経年が95年に達しており、年々負荷軽減のためにけん引できる車両数を減らす対応が取られていることや、ここ数年は構内入換え中に脱線するトラブルを起こしたによるダメージも無視できない状態のようですから、今後も継続して動態保存を続けていくのであればどこかで長期間に及ぶ大規模な修繕が必要となるのは必然でしょうか。
そのうえで、2029年春に予定されている全線復旧に合わせた復帰ということも考えると、全線復旧に向けた公的支援を受ける際、復旧後の持続的な運営のための増収策として新たな観光列車導入の計画が先にあり、実質その中にC10の修繕も抱き合わせたと捉えるのが自然なところでしょうか。