4両編成で中編成ワンマン運転が行われる青梅線ですが、これに備えたE233系青編成への改造は東急車輌製の5編成にのみ実施され、川崎重工製の3編成には行われませんでした。
結果的に4両ワンマン運転対応編成は単独運用数(4運用)+予備編成(1編成)を確保できる分に留まり、未改造編成は専ら6連と組む青梅線内完結の10両編成運用に用いられています。
五日市線などで単独運用がある6両編成のワンマン改造はまだ実施されていませんが、仮に同じように単独運用数+予備の分だけ確保すれば良いのであれば、こちらも東急車輌製の編成だけ改造すれば確保できてしまう状況です。
今後、グリーン車組込編成でもなく中編成ワンマン運転対応編成でもない車両には大きな運用制約が生まれることが見込まれますが、川崎重工製のE233系青編成はどうなるのでしょうか。
E233系豊田車両センター編成表(最新版)
編成表更新時点で、10連32+1本、12連11本、2連40本、4連25本、6連22本、8連4本、計806両が在籍しています。グリーン車組込み準備改造が進行中です。このページも最新版ですが中央快速線グリーン車連結に伴う動きも参考にどうぞ。【中央快
中央快速線・中央線・青梅線 他 編成表(最新版)
中央快速線・中央線・青梅線 などの編成表を公開しています。【運用数・編成数】両数内訳 注現況運用編成12中央快速線・中央線・青梅線豊田車セ E233系 8本 グリーン車組み込み済
コメント
個人的には、E531系でカメラ取り付け位置が変わっていた先例から、東急・新津製と川重製は車体構造相違の関係上完全に同じワンマン改造設計とすることができず、二重に設計する必要があったのではと思っています。
4連単独運用とその予備は東急製のみで賄える状況であった為、改造設計コストを抑えるために東急製のみへの改造に留まり、同様の状況である6連に関しても、改造は東急製のみに留まるのではと見ています。
川重製編成は直近では青梅線内10両運用に集約されることになると思いますが、中編成車両の置き換え需要が高まる中、中間運転台を全く使用しない実質10両分割編成が3編成発生する訳で、効率的な車両計画のために、別の10両編成を転入させて6両編成・4両編成として活かす用途に転用されることがないかは注目したいです。
3つある青編成の10連運用を4連側の予備なしで回している状況なので、現状だと苦しいことには変わりなさそう。コロナ減収で改造対象を絞った結果、たまたま東急車の所用数で足りる最低限の状態になっただけなのではと考えます。P5●●の振り方にも欠番があるため、川重車が改造しないまま一生を終えるようにはあまり見えないです。中央線側の余剰車が青運用に入ることがあるのであれば、改造予備を確保できるかもしれません。
P編成の編成番号の数字部分は、編成中の東京方クハ(クハE233形)の車番になっているようです。将来の五日市線ワンマン化時の詳細な改造数は、現在のP編成の改造時点(2022年頃)では決まっていなかった可能性もあり、4両編成が追加で改造された場合に備えて上記のような付番法則にしたのでしょう。もっとも、五日市線のワンマン化時には6両編成が改造される可能性もありますし(現在、五日市線は6両編成が中心)、P編成の車番に欠番があることが川重製編成の改造がなされる可能性が高いことの根拠であるとは言えないでしょう。
このこともあったせいかH59編成は青梅・五日市線には復帰させずにグリーン車対応工事をした可能性もあり得ます
5編成4両がワンマン改造を行っていたそうです。6両の青編成はワンマン改造を行うのでしょうか
209系でも川重製は早期に廃車とせざるを得ない状況でしたし、JR東日本にとって川崎重工は扱い難いメーカーなのかも知れませんね。
現状はワンマン対応編成の所要編成数が少ないので、同じ内容の工事で施工できる東急製車両を選んで改造した、というところでしょうね。将来的に6連も含めて青梅線内ワンマン運転を拡大する話が現実的になってきた際には、川重製含め追加の改造が行われるのではないでしょうか。
房総の209系もそうですが、転用や大規模な改造を行う場合東急製と新津製を優先的に使っている印象がありますね。
近年の一般型車両は例外なく新津か横浜製ですし。