今年度より西武鉄道が「サステナ車両」として導入予定の東急9000系・9020系。
9000系の機器更新や車内のリニューアルの他、山岳区間がある池袋線飯能以西・西武秩父線での運用に向けて車内の燃えやすい素材を交換する予定で、現在譲渡改造が行われていると見られる9005Fはドア横に四角形のテープが貼られていることからドアボタンの設置も行われることが推測されます。
一方で元東急車は池袋線飯能以西・西武秩父線の他に多摩川線・多摩湖線・狭山線にも導入予定となっており、それらの路線では山岳区間向けの設備が持ち腐れとなってしまいます。
果たして山岳区間以外に導入される元東急9000系・9020系の改造内容に変更点があるのか、それとも共通運用を前提として全編成が同一仕様となるのか気になるところです。

元東急9000系の改造内容・運用が明らかに
本日乗りものニュースで配信された記事にて、「サステナ車両」元東急9000系の改造内容や運用について西武鉄道に取材した内容が公開されています。デザインは8000系と同じく車両部内で公募しており変更される予定の模様です。VVVFやSIVに関して
コメント
公になっている山岳路線向けと言われる改造内容は「車内の燃えやすい素材を全て交換する」ことだけかと思います。
その前提で、9000系・9020系とも地下鉄線直通を念頭に設計されていることから既に難燃化構造になっているはずですので、追加メニューとしては韓国地下鉄火災を教訓とした空調装置ルーバーを金属製にする、貫通扉を増設するぐらいかと思います。
そもそも列車火災は地上でも起こりうることであり、この程度であれば「持ち腐れ」というほどの設備ではなく、全編成統一仕様となるでしょう。
現在1編成が恩田で譲渡改造しています。多摩川線、狭山線、多摩湖線のどちらかでしょう
トイレはどうするんでしょう?
現状の4000系(飯能~西武秩父間)にはトイレがありますが、サステナではトイレ無しに戻るのか。
現状でも2000系や20000系なども入線することがありますが、トイレは無いです。
個人的にはトイレ付けるなら秩父線系統用(4000系置き換え用)とそれ以外では分けると思います。
あと、多摩川線用はJRの機関車や牽引車との連結可能な装置を付けるでしょう
設計や資材のコストを考えると、わざわざ山岳とその他で2種類用意する方が負担なように思います。また耐火設備は、走行する線区関係なく新造車であれば備えている設備では無いでしょうか。他の方も指摘していた通り列車火災は地上でも起こりうることですし、昨今は列車内での放火も何件か発生しています。
わざわざ仕様を分ければその分運用にも制約が出るでしょうし、全編成統一というのが妥当でしょう。
床材の更新は大多数の9000系がいまだに新造時と同じ素材である点を踏まえると、張り替えを全車に対して行う理由たり得るかと。内装のモケットも同様に張り替え、イメージアップを図る事が無駄な改造とは考えられません。
ドアボタンの設置は、阪神5700系や西武40000系といった通勤型の車両でも設置される例もあり、一概に不要な装備とは言い切れないでしょう。
公表されている改造内容の範囲では、全編成に同様の更新を施工し共通化を図る方が線区ごとに改造を行うより運用に柔軟性を持たせられ、メリットも大きいのではないでしょうか。