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大阪IR事業者が違約金ゼロの「解除権」が失効 京阪中之島線延伸の早期判断に繋がるか?

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京阪電鉄7000系(左)と8000系(右) 施設動向
京阪電鉄7000系(左)と8000系(右)/写真ACより
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大阪IR株式会社(以下、IR事業者)の申し出により、9月6日に違約金ゼロで事業から撤退できる「解除権」が失効しました。10日、大阪府が発表しました。
当初予定通り、2030年秋に開業する見通しとなりました。

さて、IR事業者にも出資企業に名を連ねている京阪HDは、IR開業に合わせて中之島線を九条駅まで延伸し、IRが所在する予定の夢洲駅まで路線を持つ大阪メトロ中央線に連絡することで、沿線の価値や利便性を高めようと延伸を模索しています。

当初は2023年度内に延伸の可否を判断する予定でしたが、「解除権」が2026年10月まで延伸されたことを受け、延伸可否の判断も2026年10月以降に先延ばしすることとし、想定している2030年秋の開業を断念していました。

IR事業者が解除権を放棄したため、京阪HDの中之島線延伸可否の判断に影響する可能性があります。

余談ですが、JR西日本もIR事業者に出資していますが、JR西日本はゆめ咲線の夢洲駅延伸に慎重な態度を崩していません。そうした中でも、JR西日本の技報「建設技術」では延伸にあたっての検討は進められていることが窺えます。

実施協定第99条の2に基づく解除権の失効について(2024年9月10日13時発表)
https://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/fumin/o080020/prs_49083.html

大阪IR、事業者が「撤退権」放棄発表 万博中も工事続行 - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF107R50Q4A910C2000000/

参考フォーラム

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コメント

  1. 解除権の先延ばしまで京阪はかなり意欲的な姿勢を見せていました。今もIRさえ決まれば延伸する気はあると思うので延伸の可能性は高いと思います。中之島線自体今のままでは限界です。九条駅までつながれば大阪港・夢洲方面だけでなく、神戸方向への流れを作ることができます。是非とも前向きな検討があることを願います。

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