かつて釜石線 花巻~釜石 間の観光列車「SL銀河」で運行された蒸気機関車C58形239号機が、2029年春以降に東北本線 盛岡~一ノ関 間での運行開始が検討される新たな観光列車の牽引機として見込まれているようです。臨時列車としての運行、ひいては動態保存が途絶えてしまった同機の二度目の復活が期待できそうです。
客車に関しては「既存車両の改造を予定」と言及され、新造することは現時点で否定されましたが、種車などの詳細は明かされていません。
「SL銀河」ではJR北海道から譲受し改造した元50系客車の気動車キハ141系700番台(廃車済み)を使用し、気動車化によって備えられた動力を活用することで釜石線勾配区間での運用を実現させていました。
今回、走行線区が大きく変化することになりますが、新たな観光列車の客車の改造種車として見込んでいる「既存車」とはどの車両なのでしょうか。
釜石線「SL銀河」の運行が終了
既報の通り、本日11日を以て釜石線の「SL銀河」がラストランを迎えました。最終運行の列車は、釜石駅を14時40分に出発し花巻駅に21時07分に到着する団体臨時列車でした。これにより、同列車は2014年4月12日から本日2023年6月11日ま
今月19日にもSL銀河客車回送+SLは最大で25年2月まで動態保存
公開済み労組資料によると、SL銀河で使用されていた客車・キハ141系700番台が今月19日に秋田総合車両センター本所へ回送されるようです。また、C58 239は「中間検査A期限まで動態保存する予定」で、休車した場合、最大で2025年2月まで
C58 239の動態保存は25年2月まで(元「SL銀河」用)
元「SL銀河」用で、2013年末に動態復元されたC58 239号機ですが、労組資料において、2025年2月まで交番検査を行う旨言及されています。文面からは、その後静態保存となることが推測されます。同機について、25年2月という時期は既報でし
C58形の観光列車運行へ(2029年春以降)
JR東日本はC58形を活用した新たな観光列車の2029年春以降の運行開始を目指し、検討を開始するとニュースリリースしました。区間は東北本線の盛岡~一ノ関とされ、客車は既存車両を改造するということです。 Like/関連リンク見るべきと感じた記



コメント
運行開始が2029年春(2028年度末頃?)ということもあり、タイミングとしては直近で置き換えが行われる盛岡やぐんまのキハ100/110系列では少々早すぎる感もありますから、その次に置き換えられる同系列の中から選ばれそうなところでしょうか。
その場合、候補として考えられそうなのは唯一グループ全体で延命工事を受けていない左沢線のキハ101や、不通による余剰車を大船渡線へ転用したことにより不足する陸羽東線復旧(2027年予定)後の車両を補充するための車両転配に関連して捻出が可能な小牛田のキハ110あたりが可能性として考えられそうなところでしょうか。
タイミング的にキハ110系列しか思いつきませんが、特徴的な車体断面やデッキなしの車内など、SL観光列車の「客車」として馴染むのか疑問です。
また、適切な種車がなさそうな状況でもJR西日本の35系のような新車製造に踏み切らなかった点は、また長期的な保存運行は考えていないのか、とがっかりですね。
>長期的な保存運行は考えていないのか
それはばんえつ物語やSLぐんまで果たしていますから、この列車に求めるものではないのでしょう。JR西日本についても、SLやまぐち号の長期的な保存運行の代わりかSL北びわこ号の運行をやめています。
そもそも東北本線にはEL/DLとも既に居らず、仙台以北においてGV-E197系やE493系の配置も現状ありませんので、櫛の歯各線に存在する勾配を考慮すると、運行を成立させるには気動車を転用する以外の方法はありません。
また、TOHOKU EMOTIONなど、波動用に改造された一部車両ではデッキが追設されていますから、デッキなしの内装については転用に際してさほど問題にはならないかと思われます。
今のところJR東日本狭軌路線に余剰客車及び交流型車両は無く、気動車でも該当するのはキハ110系のみですから、基本的にはこの形式を転用と考えるのが自然なところでしょうか。波動用への改造実績も多く、転用には最適とも思えます。
SL銀河用に購入したキハ141系を運行終了と共に廃車とした中、新たに気動車を外部から購入する可能性はないでしょう。JR北海道からは国鉄型以外に余剰車の発生見込みはなく、それ以外のJR各社ですと、今後置き換えが予定されているJR東海のキハ75系は急行列車用の2エンジン車両で、補機用としては明確にオーバースペックな上に、銀一色のステンレス車体はSLのイメージとも噛み合いません。後者は同時期に置き換えられるJR四国の1000系にも言えることですね。
理想論で言うならば、車体はJR西日本35系客車のように旧型客車をイミテーションした内外装、足回りはGVまたはHBのような最新かつ実績のある機構を採用した自走可能な車両の新造がベストだと思いますが、皆さんのおっしゃる通り置き換えが開始されたキハ110系列を改造種車として製作されるのが現実的だと思います。
皆さんの仰る通り本命はキハ110系列だと思うのですが、少しだけ気になるのが、釜石線ではなく東北本線での復帰になるという点。
キハ141系同様の気動車なら釜石線でも問題ないはずで、釜石線沿線から「なぜうちの地元に戻してくれないんだ」という不満が来てしまいそうな気もします。
そこをあえて東北本線ということは、もしやエンジンなしの車両になるのか…?
JR東日本の「既存車両」で唯一考えられそうな大穴は、高崎の12系。
現在、ぐんまよこかわがGVの性能の影響で客車3両での運行を強いられており、従来の5両に戻すために補機なしでバック可能な気動車の投入を考えているとすれば理にかなっています。
キハ110を高崎に回し、数が余り気味の12系(=既存車両)を改修の上で盛岡に持っていく、というパターンは、大穴として考えられるかも知れません。
12系よりは新しいE26系なんてことがあっても面白いのですけれど。
キハ110系列が本命のようですが、大穴で電車ということはないですか?
乱暴かもしれませんが、サハをクハで挟めば客車編成の出来上がり
(電源車をどうする、という問題はありますが・・・)。
E257系なんか、ダブつき気味と思うのですが。
E257系は波動運用で忙しいかと
久留里線末端廃止で余るキハE130の改造かと思いました。
個人的には12系導入で余剰気味になった大井川鉄道のオハ35辺りや、もし残っていれば苗穂のスハ44辺りを活用して頂いたいです。
山口線も然り、蒸機列車には一般型客車が一番似合います。
議題に対する直接の回答としては、2029年度場面で置き換え対象となっているキハ100・110系などの気動車が種車になる可能性が高いと思います。これは既に多くの方がコメントされている通りです。
以下は「僕の考えた〇〇」系ですが、既存気動車改造を前提にした意匠案としてコメントします。
まず、前部標識灯・後部標識灯は、意匠上は一体化して旧型客車風の造作にしてもよいのではないかと思います。前部標識灯と後部標識灯を同一器具にしてはいけない、という決まりがあるのでしょうか。要件としては「紛らわしくないようにする」ことが中心のはずです。
在来線ではありませんが、新幹線0系は前照灯と後部標識灯が共通の灯具でした。保守面で特別な利点があるとは思いませんが、現在は発光体がLEDなので、一つの灯具で発光色を切り替えることは技術的には容易です。灯具の新規開発を避けたい場合でも、前部標識用・後部標識用のLED灯具を一つの旧型客車風ケースにまとめる、といった手法は考えられると思います。
車体外形については、客車という名の気動車である以上、現在の切妻形態を大きく崩さなくてもよいと思います。ただし、一端は車体強度を確保したうえで展望用の窓を設け、保護カバー付きの回送用運転台機器を設置する。一方の端部は、旧型客車の緩急車風に整える、という方向がよいと考えます。
展望車は平泉・一ノ関寄りに置くのがよいと思います。往路では蒸気機関車の躍動と、これから向かう平泉・一ノ関方面への目的地感を楽しむ。復路では後面展望を楽しむ。そうした客席の差別化ができます。展望車が目的地へ向かうときに必ず最後尾である必要はなく、蒸気機関車の直後でその走行風景を間近に感じられることも、十分に非日常的な体験です。
もちろん、既存車体の強度構造を残す必要があるため、完全に自由な窓配置にはできないと思います。それでも、客窓を増やし、展望性を高める意義は大きいでしょう。
展望側は、前面窓と側窓の高さが完全には揃わない可能性があります。その場合でも、窓まわりを細く黒塗装として、連続窓風の意匠を維持するとよいと思います。目的は窓の縦桟を目立たなくすることであり、黒塗装を太くして重く見せる必要はありません。場合によっては、車両の方向転換や連結順の入れ替えにより、連結面側を改造する方法もあると思います。
旧型客車風の緩急車側では、助手席側の前面窓を平滑に閉塞してもよいのではないかと思います。ここ20年程度で車両構造要件が変わっていれば別ですが、かつては構内運転・回送用であれば運転席側だけの前面窓で足りていたはずです。この形態は、旧型客車のデッキ端にある車掌室窓を模すことにもつながります。なお、客車同士の連結面に入る運転台前面については、そのままでよいと思います。
外板については、ウィンドウシル・ウィンドウヘッダは不要だと思います。後付けすると車体の老朽化を促進する可能性もありますし、見た目にもハリボテ感が出やすいです。国鉄10系客車という実例がある以上、旧型客車風にするためにシル・ヘッダが必須とは言えません。車体色もブドウ色に限らず、10系客車あたりを想起させる青系でもよいと思います。
かつての日本の鉄道車両には、客窓が規則正しく並ぶ美しさがあり、そこには日本建築的な様式美に近いものがあったと思います。国鉄末期には見慣れすぎて飽きられていた面もありますが、今となってはむしろ貴重です。キハ100・110系は、まだそのデザインワークの範囲にある、比較的見た目の美しい車両です。したがって、無理にウィンドウシル・ウィンドウヘッダを貼るより、平滑な車体の良さを活かした方が好適だと思います。
床下機器については、郡山総合車両センター標準の灰色塗装でもよいと思います。ただし、スカートは目立たないよう黒塗装としてほしいです。